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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):資生堂、東急、クックパッド

資生堂 <日足> 「株探」多機能チャートより
■資生堂 <4911>  2,746円  +200 円 (+7.9%)  本日終値
 9日、資生堂 <4911> が決算を発表。16年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益は382億円と、通期計画の290億円を31.7%も上回って着地したことが買い材料視された。国内事業で訪日外国人向けを中心に主力の「クレ・ド・ポー ボーテ」「SHISEIDO」など中高価格帯の販売が好調だった。売上構成の良化に加え、コスト構造改革を進めたことも利益を押し上げた。

■東京急行電鉄 <9005>  806円  +57 円 (+7.6%)  本日終値
 東京急行電鉄<9005>が反発。同社は9日の取引終了後、17年3月期の連結業績予想の修正を発表。売上高を1兆1392億円から1兆1222億円(前期比2.8%増)へ、営業利益を770億円から790億円(同4.7%増)へ、純利益を610億円から640億円(同15.8%増)へ修正、利益の上方修正を好感した。持分法投資利益の増加などが利益を押し上げている。

■大日本塗料 <4611>  219円  +15 円 (+7.4%)  本日終値
 大日本塗料<4611>が大幅反発。同社はこの日午後2時ごろ、17年3月期の連結業績予想の修正を発表し、売上高を780億円から745億円(前期比2.5%減)へ下方修正したが、営業利益を61億円から66億円(同12.7%増)へ、最終利益を40億円から41億円(同13.4%増)へ上方修正したことが好感されている。国内の天候不順や人手不足による工事遅れ、為替の円高進行などが影響し、売上減を見込んでいる。ただ、ナフサ価格の下落に伴う原料コストの低減に加え、高付加価値品の拡販が寄与し、全体の利益を押し上げるとしている。あわせて発表した第2四半期累計の連結決算は売上高358億8000万円(前年同期比5.1%減)、営業利益29億6400万円(同9.6%増)、最終利益18億8400万円(同26.1%増)だった。

■クックパッド <2193>  1,030円  +69 円 (+7.2%)  本日終値
 9日、クックパッド <2193> が決算を発表。16年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結税引き前利益が前年同期比51.2%増の61.3億円に拡大して着地したことが買い材料視された。NTTドコモとのサービス連携などで料理レシピサイトの有料会員が増えたことが寄与。スマートフォン広告の収入が伸びたことも大幅増益に貢献した。

■タカラトミー <7867>  1,101円  +72 円 (+7.0%)  本日終値
 タカラトミー<7867>が反発。東海東京調査センターが9日付で同社株のレーティングを「アウトパフォーム」継続でフォローしており、これが物色人気を後押ししている。同社が8日に発表した17年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算は、売上高が766億8800万円(前年同期比1.4%減)、営業利益は25億9300万円(同3.1倍)、最終利益は5億9900万円(同2.3倍)だった。円高の進行により売上高は減収となったものの、利益率の高い国内定番商品「トミカ」、「リカちゃん」や最重点商品である「ベイブレードバースト」が好調に推移して利益は拡大した。17年3月期通期については予想を据え置いているが、下期も引き続き利益率の高い国内定番商品の販売好調に加え、新規商材が積み上がり、通期計画についても上方修正期待が高まると同調査センターではみている。

■沖電気工業 <6703>  1,359円  +85 円 (+6.7%)  本日終値
 OKI<6703>が大幅反発。この日の午前11時ごろ、ソラスト<6197>とICTの活用による新たな医療事務関連分野について業務提携すると発表し、これが好感されている。今回の提携の最初の取り組みとして、「患者情報自動登録システム」を共同で開発し、全国の医療機関に導入する。患者の保険証情報の読み込みから登録まで、初診受付にかかる一連の作業を自動化することで、患者の負担軽減を目指す。今後、両社は初診受付以外の受付関連業務をはじめ、診療予約、病院におけるさまざまなデータの集約・分析・活用、その他周辺業務へのICT導入を検討するとしている。

■サンバイオ <4592>  1,393円  +86 円 (+6.6%)  本日終値
 サンバイオ<4592>が急反発。9日の取引終了後、独自に開発を進めている再生細胞薬SB623について、外傷性脳損傷を対象とした特許をオーストラリア特許庁から取得したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。SB623は、中枢神経系において神経再生を促す再生細胞薬で、外傷性脳損傷など重篤な神経障害をもたらす疾患に対し、新しい治療薬の提供を目指して開発を進めている。今回のオーストラリアでの取得承認で、外傷性脳損傷に起因する慢性期の運動障害を抱える患者にとって新たな治療の選択肢になることが期待されているという。

■ディスコ <6146>  12,940円  +790 円 (+6.5%)  本日終値
 ディスコ<6146>が急反騰。半導体チップをウエハーから切り取る半導体切断装置の世界トップメーカーで、3次元NAND型フラッシュメモリーなど高水準のメモリー向け投資需要や中国の半導体産業育成政策などが収益機会をもたらせている。17年3月期は円高の影響から営業利益段階で16%減益を見込んでいるが、上方修正され減益幅が縮小する公算が大きい。また、18年3月期については3次元NANDの普及に伴い消耗品の伸びが収益に貢献する見通しで、市場では2ケタ増益転換の可能性も指摘されている。

■日本特殊塗料 <4619>  1,340円  +80 円 (+6.4%)  本日終値
 9日、日本特殊塗料 <4619> が17年3月期の連結経常利益を従来予想の53億円→58億円に9.4%上方修正。従来の4.2%減益予想から一転して4.8%増益を見込み、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。海外向け自動車用防音材などの販売が好調に推移する中、生産性の向上や原材料価格の低下で採算が想定以上に改善する。

●ストップ高銘柄
 川上塗料 <4616>  243円  +50 円 (+25.9%) ストップ高   本日終値
 ストライク <6196>  16,250円  +3,000 円 (+22.6%) ストップ高   本日終値
 ユーザベース <3966>  3,205円  +503 円 (+18.6%) ストップ高   本日終値
 VIXベア <2049>  9,870円  +1,500 円 (+17.9%) ストップ高   本日終値
 省電舎 <1711>  734円  +110 円 (+17.6%) ストップ高   本日終値
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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