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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

石川製 <日足> 「株探」多機能チャートより

■石川製 <6208>  694円 (+87円、+14.3%)

 東証1部の上昇率3位。石川製作所 <6208> が後場に入り一時ストップ高まで買われたほか、東京計器 <7721> 、豊和工業 <6203> 、日本アビオニクス <6946> [東証2]など防衛関連 が軒並み高となった。米大統領選挙で、日本などの同盟国に対して、独自に軍備を拡大するよう主張する共和党のドナルド・トランプ氏の優勢が伝わってきたことから、防衛関連企業には需要増の思惑から短期資金が向かったもよう。また、重松製作所 <7980> [JQ]なども同様に買われた。

■KNTCT <9726>  124円 (+8円、+6.9%)

 東証1部の上昇率5位。8日に決算を発表。「上期経常が22億円で着地・7-9月期は27%増益」が好感された。KNT-CTホールディングス <9726> が8日大引け後に決算を発表。17年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常損益は22.1億円の黒字となり、従来予想の15.5億円の黒字を上回って着地。

■TOWA <6315>  1,300円 (+74円、+6.0%)

 東証1部の上昇率7位。8日、TOWA <6315> が決算を発表。17年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比54.0%増の20.4億円に拡大し、従来の23.1%減益予想から一転して増益で着地したことが買い材料視された。中国半導体メーカーの旺盛な設備投資需要を背景に、主力の半導体封止装置の販売が大きく伸びたことが寄与。通期計画の21億円に対する進捗率は97.2%に達しており、通期業績の上振れを期待する買いが向かった。

■東芝テック <6588>  475円 (+20円、+4.4%)

 8日、東芝テック <6588> が17年3月期の連結経常利益を従来予想の100億円→130億円に30.0%上方修正したことが買い材料視された。米ドル安で米ドル建て債務に評価益が発生、これに伴い為替差益を計上することが上振れの要因。また、国内POSシステムの販売増加や海外での償却費減少などでリテールソリューション事業の収益が大きく改善する。

■安藤・間 <1719>  743円 (+21円、+2.9%)

 安藤・間 <1719> が3連騰、連日で年初来高値を更新した。8日後場、同社は17年3月期の連結経常利益を従来予想の209億円→340億円に62.7%上方修正。従来の10.3%減益予想から一転して45.9%増益を見込み、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが引き続き買い材料視された。手持ちの土木・建築工事が順調に進み、売上が計画を上回ることが寄与。工事採算の改善も利益を大きく押し上げる。業績上振れに伴い、今期の期末配当を従来計画の7円→9円(前年同期は7円)に増額修正したことも支援材料となった。

■エディオン <2730>  981円 (+26円、+2.7%)

 エディオン <2730> が反発し年初来高値。8日の取引終了後、17年3月期の連結業績予想について、売上高を7100億円から7000億円(前期比1.1%増)へ下方修正した一方、営業利益を175億円から185億円(同8.5%増)へ、純利益を80億円から90億円(同49.4%増)へ上方修正したことが好感された。上期に白物家電が売上構成比を上げる一方、デジタル家電が構成比を落とした影響で、売上高は下方修正したが、高付加価値商品の販売好調で粗利率が改善していることや、経費削減努力などが奏功し利益面は上振れるとしている。なお、同時に発表した第2四半期累計(4-9月)決算は、売上高3334億9400万円(前年同期比1.8%減)、営業利益98億8700万円(同15.6%増)、純利益65億7000万円(同15.7%増)だった。

■ノエビアHD <4928>  3,205円 (+80円、+2.6%)

 ノエビアホールディングス <4928> が大幅反発。同社は8日取引終了後、17年9月期の連結業績予想を発表し、売上高は520億円(前期比1.6%増)、営業利益は85億円(同10.3%増)と、3期連続で営業最高益更新を見込むことが好感された。カウンセリング化粧品やセルフ化粧品が前期に続き順調に伸長するほか、医薬品のど飴の自主回収の損失が一巡することも寄与する。なお、16年9月期連結決算は売上高511億8000万円(前の期比3.6%増)、営業利益77億600万円(同1.6%増)だった。同時に、19年9月期に売上高550億円、営業利益100億円を目指す中期経営計画も発表した。

■シップHD <3360>  2,975円 (+63円、+2.2%)

 8日、シップヘルスケアホールディングス <3360> が決算を発表。17年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比10.3%増の58.6億円に伸び、従来の21.1%減益予想から一転して増益で着地したことが買い材料視された。病院経営を支援するトータルパックプロデュース事業でプロジェクト案件が一部前倒しとなったことが寄与。有料老人ホームの一体型経営を進めたことによる業務改善効果や、調剤薬局の運営効率化なども利益上振れに貢献した。

■ヨネックス <7906>  4,965円 (+95円、+2.0%)

 ヨネックス <7906> [東証2]が3日ぶりに反発。いちよし経済研究所が8日付で、投資判断を「B」から「A」とし、フェアバリューを6300円から6600円へ引き上げたことが好材料視された。会社側では2日に17年3月期業績予想を営業利益で37億円から45億円(前期比37.2%増)へ引き上げたが、同研究所では中国のバトミントン事業が引き続き好調なことや国内事業における円高メリットを考慮し、修正値を上回る同50億円を予想。また、18年3月期も同54億円から61億円へ予想を引き上げた。

■三ツ星ベルト <5192>  894円 (+15円、+1.7%)

 8日、三ツ星ベルト <5192> が発行済み株式数(自社株を除く)の2.9%にあたる180万株(金額で15億8220万円)を上限に、9日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買い(買い付け価格は8日終値の879円)を実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

※9日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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