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【市況】明日の株式相場見通し=急落の後遺症残り波乱展開、中期的な警戒感が必要

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(10日)の東京株式市場は、米大統領選で共和党ドナルド・トランプ氏が勝利したことへの警戒感が継続し、きょうの急落相場の後遺症を引き継いで、日経平均株価は軟調な推移が予想される。

 “想定外の結果”に誘発されたという意味から、今回の急落を、今年6月の英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)と比較する見方もあるものの、政治経験のない新大統領の誕生で、これまで築き上げてきた日米間の経済政策の協調関係が根底から見直される可能性を含んでいることが懸念される。

 市場関係者からは「トランプ氏は、女性や移民、イスラム教徒や障害者を侮辱する失言を繰り返し、これが話題となってきた。しかし、政治経験なく、具体的な政策に関してはあまりにも不透明な部分が多く、今後これが不安材料視される可能性が高い」との見方が出ていた。きょうの急落の反動で、一時的に戻る場面も想定されるものの、安易な押し目買いは慎んだ方が良さそうだ。

 日程面では、モディ・インド首相が来日(12日まで)、9月の機械受注統計、10月のオフィスビル市況に注目。海外では、米10月の財政収支、11月の国際エネルギー機関(IEA)石油月報が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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