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【市況】9日の中国本土市場概況:上海総合0.6%安と3日ぶり反落、金融株に売り

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

9日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比19.52ポイント(0.62%)安の3128.37ポイントと3日ぶりに反落した。上海A株指数も下落し、20.45ポイント(0.62%)安の3275.47ポイントで引けている。外貨建てB株相場も値下がり。上海B株指数は1.75ポイント(0.51%)安の344.93ポイント、深センB株指数は8.42ポイント(0.72%)安の1156.43ポイントで終了した。

香港を含むアジア市場の株安に連れる展開。米大統領選の開票動向で、政策の不透明感が強いドナルド・トランプ氏の優勢が嫌気されている。上海総合指数は昨日までの続伸で、約10カ月ぶりの高値水準を切り上げていただけに、戻り売りの動きもみられた。もっとも、大きく売り込む動きはみられない。根強い資金流入期待が相場の下支え要因となった。取引時間中に公表された10月の物価統計は、消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)がそろって前月から上向いている。

業種別では、金融株の下げが目立つ。交通銀行(601328/SH)が1.6%安、中国人寿保険(601628/SH)が1.8%安、中信証券(600030/SH)が1.7%安で引けた。不動産株や発電株、自動車株、インフラ関連株もさえない。消費関連株やバイオ医薬関連株なども下げた。

半面、産金株は急伸。山東黄金(600547/SH)と中金黄金(600489/SH)がそろってストップ高した。リスク回避スタンスが強まるなか、金の価値が高まると連想されている。非鉄株の一角も上昇した。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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