【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):セプテニHD、東急建設、スクエニHD
セプテニHD <日足> 「株探」多機能チャートより
セプテーニ・ホールディングス<4293>がストップ安。8日の取引終了後に発表した16年9月期決算は、売上高170億6000万円(前期比19.6%増)、営業利益37億3000万円(同44.6%増)、純利益25億1900万円(同7.1%増)と大幅営業増益となったが、7~9月期では営業利益は前年同期比0.7%減となっており、足もとの業績悪化を警戒した売りが出ているようだ。ネットマーケティング事業で、大型案件の出稿減により海外が低調に推移し売上高が伸び悩んだほか、ゲームの大型プロモーションを実施したことが利益を圧迫した。なお、同社では17年9月通期業績予想は非開示とし、第1四半期(10~12月)業績予想のみを開示しており、売上高37億円(前期比11.6%増)、純利益17億円(同2.7倍)を見込んでいる。
■東急建設 <1720> 914円 -143 円 (-13.5%) 本日終値 東証1部 下落率5位
東急建設<1720>が8日の取引終了後、17年3月期の連結業績予想について、営業利益を120億円から135億円(前期比25.7%減)へ、純利益を85億円から103億円(同22.8%減)へ上方修正したが、営業利益で170億円前後を見込んでいた市場予想を下回ったことから失望売りに押されているようだ。完成工事高の減少により、売上高を2635億円から2440億円(同17.7%減)へ下方修正したが、工事採算の改善に伴う完成工事総利益の増加などで利益面は上振れる見通しだという。また、業績予想の修正に伴い、従来11円を予定していた期末配当を15円に引き上げるとあわせて発表したが、これに対する反応は限定的のようだ。なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高1034億4800万円(前年同期比10.1%減)、営業利益95億2600万円(同2.0倍)、純利益72億5100万円(同2.2倍)だった。
■スクエニHD <9684> 3,115円 -330 円 (-9.6%) 本日終値
8日に決算を発表。「上期経常が35%減益で着地・7-9月期も43%減益」が嫌気された。スクウェア・エニックス・ホールディングス <9684> が11月8日大引け後(15:00)に決算を発表。17年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比35.2%減の83.7億円に落ち込み、通期計画の300億円に対する進捗率は27.9%にとどまり、5年平均の50.4%も下回った。
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■クボタ <6326> 1,515.5円 -146.5 円 (-8.8%) 本日終値
クボタ<6326>が続落。8日の取引終了後、16年12月期の連結業績予想について、売上高を1兆6600億円から1兆6000億円へ、営業利益を2000億円から1870億円へ、純利益を1280億円から1220億円へ下方修正したことが嫌気されている。主力の農機販売が、前期のエンジン排ガス規制強化に伴う駆け込み需要の反動などで、国内市場の低迷が継続しているほか、北米販売も想定の伸びを下回ると予想。また、ダクタイル鉄管の出荷時期の遅れなどで水・環境部門も国内外で従来予想を下回るとみており、これらが響くとしている。また同時に、従来未定としていた期末配当を16円(前年同期14円)にするとあわせて発表したが、これに対する反応は限定的のようだ。年間配当は30円となり、前期実績の28円に対しては2円の増配となる予定だ。同時に発表した第3四半期累計(1~9月)決算は、売上高1兆1813億7600万円、営業利益1479億5700万円、最終利益930億6800万円だった。
■日本曹達 <4041> 416円 -40 円 (-8.8%) 本日終値
8日に決算を発表。「今期経常を27%下方修正」が嫌気された。日本曹達 <4041> が11月8日大引け後(15:00)に決算を発表。17年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比64.1%減の38.3億円に大きく落ち込んだ。併せて、通期の同利益を従来予想の108億円→79億円(前期は189億円)に26.9%下方修正し、減益率が43.0%減→58.3%減に拡大する見通しとなった。
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■生化学工業 <4548> 1,458円 -138 円 (-8.7%) 本日終値
8日に決算を発表。「今期経常を21%下方修正」が嫌気された。生化学工業 <4548> が11月8日大引け後(16:00)に決算を発表。17年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比46.6%減の13.7億円に落ち込んだ。併せて、通期の同利益を従来予想の33.5億円→26.5億円(前期は35億円)に20.9%下方修正し、減益率が4.3%減→24.3%減に拡大する見通しとなった。
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■ノジマ <7419> 1,206円 -110 円 (-8.4%) 本日終値
8日に決算を発表。「上期経常は一転4%減益で下振れ着地」が嫌気された。ノジマ <7419> が11月8日大引け後(15:00)に決算を発表。17年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比3.5%減の58.9億円に減り、従来の11.3%増益予想から一転して減益で着地。
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■東洋建設 <1890> 382円 -34 円 (-8.2%) 本日終値
8日に業績修正を発表。「上期経常を13%下方修正」が嫌気された。東洋建設 <1890> が11月8日大引け後(15:00)に業績修正を発表。17年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益を従来予想の30億円→26億円(前年同期は40.4億円)に13.3%下方修正し、減益率が25.8%減→35.7%減に拡大する見通しとなった。
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■ニプロ <8086> 1,168円 -99 円 (-7.8%) 本日終値
ニプロ<8086>が反落。同社は8日の取引終了後、17年3月期の連結業績予想の修正を発表。売上高を3750億円から3630億円(前期比1.0%減)へ、営業利益を302億円から290億円(同19.8%増)へ、純利益を180億円から125億円(同36.6%減)へ下方修正。加えて第2四半期末配当を20円から7円50銭(前年同期17円)へ、期末配当を20円50銭から17円(同16円50銭)へ引き下げた。医療関連や医薬関連が国内で好調に推移したものの、円高の影響により海外販売が苦戦している。
株探ニュース