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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):福井コン、LIXILグ、平田機工

福井コン <日足> 「株探」多機能チャートより
■福井コン <9790>  2,584円  +144 円 (+5.9%)  本日終値
 4日に決算を発表。「上期経常が47%増益で着地・7-9月期も55%増益」が好感された。福井コンピュータホールディングス <9790> が11月4日大引け後(15:00)に決算を発表。17年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比47.3%増の16.3億円に拡大し、通期計画の28.3億円に対する進捗率は57.8%に達し、5年平均の43.9%も上回った。
  ⇒⇒福井コンの詳しい業績推移表を見る

■LIXILグループ <5938>  2,397円  +131 円 (+5.8%)  本日終値
 LIXILグループ<5938>が急伸。午後1時頃に発表した第2四半期累計(4~9月)連結決算で、売上高8704億2800万円(前年同期比7.6%減)、営業利益383億1000万円(同17.2%増)、純利益241億4900万円の黒字(同183億6600万円の赤字)と2ケタ営業増益となったことが改めて好感されているようだ。10月19日に第2四半期累計業績と17年3月期業績予想をそれぞれ上方修正したが、営業利益は修正値をやや上振れて着地した。海外のウオーターテクノロジー(水回り)事業の順調な成長による商品構成の変化や国内におけるコスト低減などが寄与。また、中国子会社の不正会計発覚に伴う損失の悪影響がなくなったことも利益を押し上げた。なお17年3月期通期業績予想は、売上高1兆7800億円(前期比5.8%減)、営業利益650億円(同66.6%増)、最終利益380億円(前期256億500万円の赤字)の修正値を据え置いている。

■平田機工 <6258>  7,130円  +370 円 (+5.5%)  本日終値
 平田機工<6258>が急反発したほか、保土谷化学工業<4112>、アルバック<6728>、日新電機<6641>など有機EL分野に経営資源を傾注する銘柄に買いが集まった。韓国サムスン、LGに猛追をかける形で中国のパネルメーカー東方科技集団(BOE)や華星光電(CSOT)など大手が、有機EL関連投資を一気に積極化させるとの観測が一部で報じられ、これが手掛かり材料となって投機資金の食指を動かしている。平田機工は製造装置メーカー向け真空チャンバーの受託製造事業を展開、日新電機は有機EL向けイオン注入装置を手掛ける。アルバックは薄型ディスプレー製造装置メーカーとして中国向けで高実績を有するほか、保土谷化は国内で正孔輸送材、韓国子会社で発光材料を生産するなど有機EL材料を展開し注目されている。

■オカモト <5122>  1,138円  +59 円 (+5.5%)  本日終値
 オカモト<5122>が4日ぶりに反発。前週末4日の取引終了後、17年3月期の連結業績予想について、売上高を845億円から860億円(前期比2.7%減)へ、営業利益を66億5000万円から94億円(同14.1%増)へ、純利益を51億円から65億円(同28.3%増)へ上方修正したことが好感されている。自動車内装材が北米中心に堅調に推移していることに加えて、コンドームなど生活用品が堅調に推移していることが要因。また、生産効率の向上と業務コストの削減なども寄与するとしている。また、業績の修正を受けて、従来、中間・期末各6円の年12円を予定していた配当予想を、中間・期末各7円の年14円にするとあわせて発表しており、これも好材料視されている。なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高425億4500万円(前年同期比0.6%増)、営業利益55億7800万円(同40.6%増)、純利益37億6800万円(同7.2%減)だった。

■薬王堂 <3385>  6,980円  +350 円 (+5.3%)  本日終値
 4日、薬王堂 <3385> が月次営業速報を発表。10月既存店売上高は前年同月比8.1%増と19ヵ月連続で前年実績を上回ったことが買い材料視された。客数は前年同月比6.7%増、客単価は同1.4%増とともに伸びた。なお、全店売上高は同14.0%増と3ヵ月連続で2ケタ増収を達成した。同社は地域密着型の店舗展開を進めており、今期は10月末時点で20店舗を新規出店している。

■テレ朝HD <9409>  2,037円  +91 円 (+4.7%)  本日終値
 4日、テレビ朝日ホールディングス <9409> が決算を発表。17年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比12.6%増の106億円に伸び、従来の31.1%減益予想から一転して増益で着地。テレビのスポット広告収入が伸びたうえ、インターネットテレビ局「Abema TV」向けコンテンツ販売の拡大が収益を押し上げた。番組制作費などの計上が一部下期にずれ込んだことも利益上振れの要因となった。業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の145億円→165億円に13.8%上方修正し、減益率が21.7%減→10.9%減に縮小する見通しとなった。

■PI <4290>  762円  +34 円 (+4.7%)  本日終値
 プレステージ・インターナショナル<4290>が大幅反発。前週末4日の取引終了後、連結子会社イントラスト<7191>の東証マザーズ市場への新規上場が承認されたと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。同社では11月4日現在、グループ(シンガポール連結子会社)でイントラスト株式732万797株(発行済株式総数の88.06%)を保有。新規上場に伴い41万5000株の売り出しを実施することから、売却益が期待されている。なお、上場時の所有株数は690万5797株(同70.87%)となる予定。

■ドンキHD <7532>  4,080円  +170 円 (+4.4%)  本日終値
 ドンキホーテホールディングス<7532>が大幅反発。前週末4日の取引終了後に発表した第1四半期(7~9月)連結決算が、売上高2013億2700万円(前年同期比7.9%増)、営業利益125億3200万円(同10.9%増)、純利益81億2700万円(同25.4%増)と2ケタ営業増益だったことが好感されている。食品や日用雑貨品などが堅実に推移したほか、インバウンドによる消耗品ニーズが力強くあり、既存店売上高成長率が1.9%増と好調に推移したことが牽引した。また、新たに10店舗を出店(閉店は3店舗)したことも売り上げ増に貢献した。なお、第2四半期累計(7~12月)連結業績予想は、純利益のみ145億円から160億円(前年同期比12.4%増)へ上方修正し、売上高は4150億円(前年同期比7.9%増)、営業利益は260億円(同1.7%増)で据え置いている。また、17年6月期通期予想は、売上高8200億円(前期比8.0%増)、営業利益450億円(同4.2%増)、純利益268億円(同7.5%増)も従来予想を据え置いている。

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