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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ライオン、スズキ、WSCOPE

ライオン <日足> 「株探」多機能チャートより
■ライオン <4912>  1,895円  +237 円 (+14.3%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 ライオン<4912>が続急伸し、年初来高値を更新。同社は前週末4日取引終了後、16年12月期の連結業績予想の修正を発表し、売上高を3850億円から3900億円(前期比3.0%増)へ、営業利益を210億円から235億円(同43.5%増)へ上方修正したことを好感。一般用消費財事業で、歯磨きの「システマハグキプラス」など高収益商品を中心に予想を上回ると見込んでいる。あわせて発表した第3四半期累計の連結決算は売上高2901億3400万円(前年同期比5.9%増)、営業利益190億6400万円(同72.2%増)だった。同時に発表した期末配当を6円から8円(前期末5円)へ増額し、年13円(前期10円)とすることも材料視されている。

■ジャックス <8584>  455円  +49 円 (+12.1%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 ジャックス<8584>が急騰。同社はMUMGグループの信販大手で消費者信用を中心に全国展開する。4日取引終了後に発表した17年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算は、売上高に相当する営業収益が591億3900万円(前年同期比5.3%増)、営業利益は67億1700万円(同21.9%増)と高い伸びを示した。オートローンはボルボなどの輸入業者の開拓が寄与して増大傾向、クレジットカードも提携カードの利用額が上乗せされ好調であり、本業のもうけを示す営業利益は2割強の伸びとなった。これを好感する形で投機資金が集中している。

■アルペン <3028>  2,115円  +204 円 (+10.7%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 アルペン<3028>が大幅続伸し、年初来高値を更新。同社は4日取引終了後に、17年6月期第1四半期(7~9月)の連結決算を発表。営業利益は19億2600万円(前年同期比97.3%増)となり、上半期計画23億5200万円に対する進捗率は81.9%に達した。売上高は535億8600万円(同0.8%減)となった。天候不順などにより一般スポーツ用品の既存店売上高は前年実績を下回ったが、販売管理費や人件費、広告宣伝費などのコストコントロールを行ったことが営業利益を押し上げた。なお、上半期および通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

■GMO-PG <3769>  5,010円  +455 円 (+10.0%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 GMOペイメントゲートウェイ<3769>が急騰。同社はGMOグループでカード決済代行事業を主力に手掛ける。加盟店数の増勢顕著で業績も絶好調、連続ピーク益更新基調が続いている。4日取引終了後に発表した17年9月期の連結業績予想は売上高が187億6700万円(前期比54.9%増)、営業利益は50億1300万円(同31.2%増)を見込んでおり、これを好感するかたちで物色資金を呼び込んだ。16年9月期連結営業利益は28%の伸びを示しているほか、前期までの直近5年の年平均成長率22%に達している。フィンテック関連の一角としても投資家に人気がある。

■ミサワホーム <1722>  825円  +61 円 (+8.0%)  本日終値
 4日に決算を発表。「上期経常が82%増益で着地・7-9月期も9%増益」が好感された。ミサワホーム <1722> が11月4日大引け後(15:00)に決算を発表。17年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比82.1%増の29.2億円に拡大したが、通期計画の75億円に対する進捗率は39.0%となり、5年平均の38.5%とほぼ同水準だった。
  ⇒⇒ミサワホームの詳しい業績推移表を見る

■スズキ <7269>  3,831円  +257 円 (+7.2%)  本日終値
 4日、スズキ <7269> が決算を発表。17年3月期上期(4-9月)の連結最終利益が前年同期比26.4%増の999億円に伸び、従来の41.2%減益予想から一転して増益で着地したことが買い材料視された。インドや欧州向けの自動車販売が好調だったほか、高単価車種の販売増加による売上構成の良化が寄与した。富士重工業 <7270> 株式の売却に伴い、売却益468億円が発生したことも最終利益を押し上げた。上期好調に伴い、通期の同利益を従来予想の930億円→1450億円に55.9%上方修正。従来の20.3%減益予想から一転して24.3%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。

■アシックス <7936>  2,318円  +150 円 (+6.9%)  本日終値
 4日、アシックス <7936> が決算を発表。16年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結最終利益が前年同期比22.9%増の186億円に伸びて着地したことが買い材料視された。米国向け販売の低迷や円高の影響で7.2%の減収となったものの、前年同期に計上した国内事業の事業構造改革費用47.1億円がなくなり、最終利益は大幅増益となった。通期計画の135億円を既に37.8%も上回っており、通期業績の上振れを期待する買いが向かった。

■ダブル・スコープ <6619>  1,817円  +109 円 (+6.4%)  本日終値
 ダブル・スコープ<6619>、田中化学研究所<4080>が物色人気を集めたほか、住友化学<4005>、東レ<3402>、昭和電工<4004>などリチウムイオン電池に注力する銘柄群に投機資金が向かった。環境保全に対する意識の高まりから、世界的に自動車業界でも燃費や排ガス規制強化の流れが強まっている。エコカーでも二酸化炭素排出量を今以上に少なくしようとする動きが顕著であり、ハイブリッド車(HV)よりも、電気自動車(EV)や、EVに補助的にエンジンを搭載したプラグインハイブリッド(PHV)の普及が促進される流れにある。そうしたなか、7日付の日本経済新聞が「トヨタ自動車が2020年までに電気自動車(EV)の量産体制を整え、EV市場に本格参入する方向で検討に入った」と報じた。これに伴い動力源であるリチウムイオン電池の需要が一段と喚起されるとの思惑が、関連銘柄への物色の矛先を強めている。

■寿スピリッツ <2222>  2,934円  +166 円 (+6.0%)  本日終値
 寿スピリッツ<2222>が4日続伸。大和証券は4日、同社株の投資判断を「2(アウトパフォーム)」から「1(買い)」へ引き上げた。目標株価は4200円から4400円に見直した。第2四半期(4~9月)の営業利益は前年同期比13%増の14億5200万円と同証券予想(13億5000円)を上回った。ブランド力向上を背景に首都圏や国際空港などへの拡販が順調に進展。売上高に占める首都圏の割合は30%程度と同業他社に比べ低く、拡販余地がある、とみている。寿製菓の伸びなどで粗利益率が改善したことも、業績拡大の要因となった。17年3月期の連結営業利益は会社予想の36億8000万円に対して、同証券では42億円(前期比28%増)への増額修正を見込んでいる。

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