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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):TBSHD、NTN、イビデン

TBSHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■TBSHD <9401>  1,679円  +15 円 (+0.9%)  本日終値
 1日、東京放送ホールディングス <9401> が17年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の70億円→109億円に55.7%上方修正。従来の17.4%減益予想から一転して28.7%増益見通しとなったことが買い材料。テレビのタイム収入やスポット収入が堅調に推移する中、コスト抑制が利益を押し上げた。上期増額分を大きく下回る形で、通期の同利益も従来予想の205億円→225億円(前期は226億円)に9.8%上方修正した。市場予想の200億円前後を上回る見通しとなったことで、これを評価する買いが向かった。

■NTN <6472>  346円  -57 円 (-14.1%)  本日終値  東証1部 下落率3位
 NTN<6472>が急落。同社は1日の取引終了後、17年3月期の連結業績予想の修正を発表。売上高を6900億円から6500億円(前期比9.3%減)へ、営業利益を350億円から300億円(同37.2%減)へ、純利益を160億円から30億円(同80.0%減)へ下方修正、これを嫌気した。客先需要の低減や円高の影響に加え、第3四半期以降に体質改善関連費用などを特別損失に計上する予定であることが圧迫する。

■イビデン <4062>  1,334円  -204 円 (-13.3%)  本日終値  東証1部 下落率4位
 イビデン<4062>が反落。同社は1日の取引終了後、17年3月期の連結業績予想の修正を発表。売上高を2880億円から2550億円(前期比18.8%減)へ、営業利益を60億円から1億円(同99.6%減)へ、最終損益を30億円の赤字から635億円の赤字(前期75億3000万円の黒字)へ修正した。電子事業の売り上げが当初の想定を大幅に下回ることに加えて電子セグメントの事業構造改革に伴う固定資産の減損損失として500億円程度を特別損失に計上することなどが影響している。

■住友電気工業 <5802>  1,370円  -179.5 円 (-11.6%)  本日終値  東証1部 下落率5位
 1日、住友電気工業 <5802> が17年3月期の連結経常利益を従来予想の1850億円→1500億円に18.9%下方修正し、一転して9.5%減益見通しとなったことが売り材料。携帯機器用フレキシブルプリント基板の需要減少でエレクトロニクス関連事業の収益が想定以上に悪化することが響く。円高の影響に加え、銅価格の下落による販売単価の低下なども利益を圧迫する。

■ユニゾホールディングス <3258>  2,599円  -245 円 (-8.6%)  本日終値  東証1部 下落率9位
 ユニゾホールディングス<3258>が年初来安値更新。同社は1日取引終了後、17年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。売上高は176億1600万円(前年同期比12.5%増)、営業利益は55億4900万円(同8.3%増)と、増収増益だったが上期計画57億円に届かず、この日は失望売りに押されている。不動産事業は、国内で退去の防止に努めつつ、賃料の改定および新規入居獲得にも注力したことが奏功、また、アメリカでも同様に新規物件の獲得を図ったことが寄与した。これにより、ホテル事業の新規ホテル開業準備費用などを吸収した。なお、通期業績予想は従来見通しを据え置き、売上高389億円(前期比20.1%増)、営業利益130億円(同22.6%増)を見込んでいる。

■日本精工 <6471>  1,066円  -96 円 (-8.3%)  本日終値  東証1部 下落率10位
 1日に決算を発表。「上期税引き前が44%減益で着地・7-9月期も43%減益」が嫌気された。日本精工 <6471> が11月1日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。17年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結税引き前利益は前年同期比44.1%減の265億円に落ち込み、通期計画の630億円に対する進捗率は42.1%にとどまり、さらに前年同期の54.4%も下回った。
  ⇒⇒日本精工の詳しい業績推移表を見る

■小林製薬 <4967>  5,100円  -390 円 (-7.1%)  本日終値
 小林製薬<4967>が大幅安。同社は1日取引終了後、16年12月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。売上高は743億6600万円、営業利益は118億6100万円だったが、10月27日に年初来高値5610円をつけており、この日は利益確定の売りに押されている。決算期変更のため、前年同期の比較はない。国内では、外用消炎鎮痛剤「アンメルツNEO」などの新製品が売上高に貢献したほか、既存の洗眼薬「アイボン」なども堅調に推移した。また、米国・中国・東南アジアを中心に、カイロや額用冷却シート「熱さまシート」、外用消炎鎮痛剤「アンメルツ」などの広告や販売促進に積極投資したことで売上拡大につながった。なお、通期業績予想は従来見通しを据え置き、売上高1173億円、営業利益169億円を見込んでいる。会社側の参考値と比較して、売上高は前期比4.3%増、営業利益同1.9%減としている。同時に、19年12月期を最終年度とする中期経営計画を発表した。売上高を1650億円(16年12月期計画比16.0%増)、営業利益を230億円(同28.4%増)を目標とするほか、海外・通販・スキンケア・漢方の分野を成長4事業として推進するなどを戦略骨子に掲げている。

■サンリオ <8136>  1,832円  -140 円 (-7.1%)  本日終値
 1日、サンリオ <8136> が17年3月期の連結経常利益を従来予想の127億円→94億円に26.0%下方修正。減益率が3.6%減→28.7%減に拡大する見通しとなったことが売り材料。ディズニーなど映画キャラクターへのシフトによる競争激化で欧米ライセンス事業の収益が悪化することが響く。国内物販事業でも、4月からの中国政府の関税強化や円高による「爆買い」の減少が利益押し下げ要因となる。

■東京エネシス <1945>  960円  -68 円 (-6.6%)  本日終値
 1日に決算を発表。「上期経常が17%減益で着地・7-9月期も38%減益」が嫌気された。東京エネシス <1945> が11月1日大引け後(16:00)に決算を発表。17年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比16.6%減の20.1億円に減り、通期計画の61億円に対する進捗率は33.0%にとどまり、5年平均の39.7%も下回った。
  ⇒⇒東京エネシスの詳しい業績推移表を見る

■アウトソーシング <2427>  4,015円  -135 円 (-3.3%)  本日終値
 アウトソーシング<2427>が3日ぶりに反落。工場などへの人材派遣を手掛け業績拡大期待から株価は堅調な値動きが続いていたが、この日は全体相場が下落するなか、売り先行となった。ただ、いちよし経済研究所は1日、同社株のレーティングの「A」を継続するとともにフェアバリューを4800円から6000円に引き上げた。17年12月期以降は、M&Aによる効果も期待でき業績拡大基調が続くと予想している。

●ストップ高銘柄
 ピクセルカンパニーズ <2743>  295円  +80 円 (+37.2%) ストップ高   本日終値
 オウチーノ <6084>  1,402円  +300 円 (+27.2%) ストップ高   本日終値
 アルテック <9972>  242円  +50 円 (+26.0%) ストップ高   本日終値
 セキュアヴェイル <3042>  579円  +80 円 (+16.0%) ストップ高   本日終値
 白鳩 <3192>  784円  +100 円 (+14.6%) ストップ高   本日終値
 以上、5銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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