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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):新日鉄住金、インベスC、住友商

新日鉄住金 <日足> 「株探」多機能チャートより
■新日鐵住金 <5401>  2,142.5円  +71.5 円 (+3.5%)  本日終値
 新日鉄住金<5401>が反発。同社は1日取引終了後、17年3月期第2四半期累計(16年4~9月期)の連結決算を発表した。売上高2兆1607億9300万円(前年同期比13.8%減)、営業利益178億3000万円(同81.9%減)、最終利益110億900万円(同90.8%減)と低調だったが、株価は事前に織り込みが進んでおり、買い戻しを誘発した。17年3月期通期の連結最終利益については前期比58.7%減の600億円になるとの見通しを発表している。原料炭の価格が高止まりしていることや円高デメリットが利益を押し下げる見込み。今期の経常利益予想については既に発表している(前期比35.3%減の1300億円の見通し)が変更はない。下期は原料炭上昇の価格転嫁をどう進めていくかに市場の関心が集まる。

■日経Dインバ <1357>  2,568円  +83 円 (+3.3%)  本日終値
 NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信<1357>が逆行高。米大統領選への不透明感から、全体相場が急落するなか人気を集め、商いも膨らんでいる。日経ダブルインバースは、日経平均株価が下落した際に下げの2倍の上昇が見込めるベア(弱気)型の上場投信(ETF)。NEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>とは逆の性質を持ち、下げ相場での高パフォーマンスが期待できることから買い人気を集めている。

■キッツ <6498>  647円  +18 円 (+2.9%)  本日終値
 キッツ<6498>が前日の大幅高の余勢を駆って続伸、連日の年初来高値で全体地合いとは無縁の上昇波を形成。同社はバルブ専業メーカーで国内最大手。10月31日取引終了後に発表した17年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算は、売上高が549億4100万円(前年同期比8.5%減)と減収を余儀なくされたものの、営業利益は42億9300万円(同19.0%増)と2割近い増益を確保し、これが買いを呼び込んだ。株式需給面では信用取組は大幅に売り長であり、信用倍率は0.2倍。上昇加速局面ではミニ踏み上げ相場の様相を呈し、上げ足を助長するかたちとなっている。

■加賀電子 <8154>  1,528円  +41 円 (+2.8%)  本日終値
 1日、加賀電子 <8154> が発行済み株式数(自社株を除く)の3.54%にあたる100万株(金額で15億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は11月8日から17年3月30日まで。同時に決算を発表。17年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比31.2%減の30.4億円で着地したが売り材料視されなかった。

■扶桑化学工業 <4368>  2,229円  +55 円 (+2.5%)  本日終値
 1日、扶桑化学工業 <4368> が17年3月期の連結経常利益を従来予想の74億円→83億円に12.2%上方修正。増益率が1.4%増→13.7%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料。好採算の超高純度コロイダルシリカやナノパウダーの販売好調が寄与。円高による果実酸類の原材料価格や商品輸入価格の低下も利益を押し上げる。

■インベスターズクラウド <1435>  3,930円  +85 円 (+2.2%)  本日終値
 インベスターズクラウド<1435>が反発。同社は1日、不動産賃貸仲介サービス事業を手掛けるエイブル(東京都港区)と業務提携したと発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。この提携により、同社は子会社が開発を行うIoT機器スマートドアホン「TATERU kit」を導入したスマートアパートをエイブルの顧客に提案。今後は相互の事業領域と戦略を補完し、不動産の賃貸や管理・活用に関わる幅広いサービスの実現とスマートアパートの提供を加速するとしている。

■住友商事 <8053>  1,224円  +15 円 (+1.2%)  本日終値
 住友商事<8053>は朝安後、反発。1日に発表された第2四半期(4~9月)の連結純利益は前年同期比49%減の657億8000万円だった。資源部門や鋼管事業が赤字となったことなどが響いた。ただ、三菱UFJモルガン・スタンレー証券は1日、同証券予想の580億円を上回ったとして、決算内容は「ポジティブ」と評価した。自動車やメディアなどが堅調だったほか、ボリビアのサンクリストバル鉱山の銀、亜鉛、鉛の生産が好調なことなどを前向きにみている。

■伊藤忠商事 <8001>  1,350.5円  +12.5 円 (+0.9%)  本日終値
 伊藤忠商事<8001>が後場切り返す。同社は2日午後1時30分、17年3月期の連結業績予想の修正を発表。売上高を5兆円から4兆6000億円(前期比9.5%減)へ下方修正した一方、営業利益を2400億円から2650億円(同17.0%増)へ上方修正したことが好感されている。通期見通しの想定為替レートを1ドル=105円(従来見通しは110円)に変更した一方、15年に資本・業務提携した中国のCITICの利益貢献や、食料事業が好調に推移していることが寄与するとしている。あわせて発表した第2四半期累計の連結決算は収益2兆2464億8200万円(前年同期比10.8%減)、営業利益1168億9500万円(同7.5%増)だった。

■カカクコム <2371>  1,778円  +16 円 (+0.9%)  本日終値
 カカクコム<2371>が反発。同社は2日午前11時40分、17年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。売上高は218億4300万円(前年同期比13.7%増)、営業利益は100億3300万円(同15.7%増)と増収増益だった。主力のグルメサイト「食べログ」で、有料サービスを利用するレストランおよび個人会員の獲得が進み、課金収入が増加した。また、価格比較サイト「価格.com」でユーザビリティの改善およびコンテンツ強化を図ったことにより、参加事業者からの手数料収入は好調に推移した。なお、通期業績予想は従来見通しを据え置き、売上高480億円(前期比16.3%増)、営業利益230億円(同17.7%増)を見込んでいる。

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