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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):航空電子、LINE、富士通ゼ

航空電子 <日足> 「株探」多機能チャートより
■日本航空電子工業 <6807>  1,566円  -166 円 (-9.6%)  本日終値  東証1部 下落率2位
 日本航空電子工業<6807>が急落。同社は26日の取引終了後、17年3月期の連結業績を下方修正することを明らかにした。売上高は従来予想の2100億円から2070億円(前期比15.3%増)に引き下げられたほか、純利益は100億円から75億円(同40.1%減)に見直された。製品構成の変化などが響く。同社の第2四半期(4~9月)の業績は売上高が前年同期比7.5%減の898億6100万円、純利益は同75.3%減の21億300万円だった。為替の円高や新製品開発費用の増加などが減益要因となった。

■LINE <3938>  4,495円  -300 円 (-6.3%)  本日終値  東証1部 下落率7位
 LINE<3938>が大幅反落。26日の取引終了後に発表した第3四半期累計(1~9月)連結決算は、売上高1032億3900万円(前年同期比17.2%増)、営業利益182億9400万円(同15.5倍)、最終損益53億1500万円の黒字(前年同期75億6800万円の赤字)と最終損益が黒字転換して着地したが、ゲームなどのコンテンツ部門が減収となり、成長性を不安視する見方が強まっているようだ。広告収入が大幅に増加したことが業績を牽引したほか、上期に福岡の土地売却に伴う売却益を計上したことも最終損益の黒字化に貢献した。なお、17年3月期通期業績予想は、市場の変化が急激で精緻な予想を策定することが困難として、引き続き未開示としている。

■富士通ゼネラル <6755>  2,266円  -87 円 (-3.7%)  本日終値
 富士通ゼネラル<6755>が反落。26日の取引終了後、17年3月期の連結業績予想について、営業利益を240億円から260億円(前期比5.5%減)へ、純利益を140億円から150億円(同14.4%減)へ上方修正したが、好業績観測から直近で上昇していただけに、目先の材料出尽くし感から利益確定売りが出ているようだ。空調機において、為替の想定レートの見直しに伴い海外売上高の円貨換算減の影響が拡大することから売上高は2900億円から2650億円(同5.7%減)へ下方修正したが、円高による海外工場からの輸入コスト減や素材市況の好転、全社的なコストダウンなどが寄与するという。なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高1224億4500万円(前年同期比11.5%減)、営業利益125億9100万円(同22.4%増)、純利益57億3800万円(同14.1%減)だった。

■キヤノン <7751>  2,961.5円  -91.5 円 (-3.0%)  本日終値
 キヤノン<7751>が続落。26日の取引終了後、16年12月期の連結業績予想について、売上高を3兆5200億円から3兆3600億円(前期比11.6%減)へ、営業利益を2650億円から2350億円(同33.8%減)へ、純利益を1800億円から1650億円(同25.1%減)へ下方修正しており、今期3度目となる下方修正が嫌気されている。想定為替レートを1ドル=100円、1ユーロ=113円に見直したことによる収益の目減りが大きいことに加えて、レーザープリンターやコンパクトデジタルカメラの不振を織り込んだとしている。なお、同時に発表した第3四半期累計の連結決算は、売上高2兆4363億1400万円(前年同期比11.7%減)、営業利益1486億9800万円(同40.1%減)、最終利益1058億2000万円(同30.1%減)だった。

■JVCケンウッド <6632>  287円  -4 円 (-1.4%)  本日終値
 ZMP関連株は反落。JVCケンウッド<6632>やアートスパークホールディングス<3663>、アイサンテクノロジー<4667>といった自動運転車開発のZMP(文京区)の関連銘柄は値を下げた。前日にZMPが12月にもIPO(株式上場)するとの観測が流れ、同関連株は一斉高となったが、この日は利益確定からの売りが膨らんでいる。ただ、一部には下値を拾う動きも出ており、下げ幅を縮小する動きもみせている。ZMPのIPOへの思惑は根強く、今後も折に触れ物色される可能性がある。

■中外製薬 <4519>  3,480円  -10 円 (-0.3%)  本日終値
 中外製薬<4519>が小幅続落。ドイツ証券は26日、同社株の目標株価を3150円から3050円に引き下げた。レーティングは「ホールド」を継続した。25日に発表された第3四半期(1~9月)は予想が低水準だったにもかかわらず、結果はそれを下回った。第3四半期のコア営業利益は36.5%減の155億円(同証券予想は17%減)だった。主に抗IL―6レセプター製剤関節リウマチ治療薬「アクテムラ」の販売数量が減少し、輸出価格も低下した結果、ロシュ向けアクテムラ輸出が低調だったことが響いた。こうした不振の要因はあるが、同証券では16年12月期の会社計画は達成可能とみており、格付けは維持した。ただ、目標株価は従来に比べ3%引き下げている。

■イチケン <1847>  377円  +67 円 (+21.6%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ
 26日、イチケン <1847> が17年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の24億円→34億円に41.7%上方修正。減益率が36.6%減→10.2%減に縮小する見通しとなったことが買い材料。商業施設の内装工事などの受注が堅調に推移する中、工事採算が改善することが利益を押し上げる。業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の8円→9円(前期は8円)に増額修正した。前日終値ベースの予想PERが6.6倍→4.5倍に低下する一方、期末配当利回りは2.9%に上昇し、割安感がさらに強まったことも買い気に拍車を掛けた。

■日本製罐 <5905>  126円  +19 円 (+17.8%)  本日終値
 26日、日本製罐 <5905> [東証2]が17年3月期の最終利益(非連結)を従来予想の6700万円→7億3000万円に11倍上方修正。従来の16.7%減益予想から一転して7.6倍増益を見込み、一気に7期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。投資有価証券の売却に伴い、売却益が発生したことが最終利益を大きく押し上げる。製缶の販売好調に加え、生産性向上やコスト削減なども上振れに貢献する。

■イクヨ <7273>  157円  +21 円 (+15.4%)  本日終値
 26日、自動車部品メーカーのイクヨ <7273> [東証2] が配当修正を発表。従来未定としていた17年3月期の期末一括配当を3円実施し、16期ぶりに復配する方針としたことが買い材料視された。繰越利益剰余金の欠損填補を行い、財務基盤が回復したことを踏まえ、株主への利益還元を再開する。

●ストップ高銘柄
 メディア工房 <3815>  687円  +100 円 (+17.0%) ストップ高   本日終値
 以上、1銘柄

●ストップ安銘柄
 サハダイヤモンド <9898>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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