市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):サンバイオ、アドテスト、JR九州

サンバイオ <日足> 「株探」多機能チャートより
■サンバイオ <4592>  1,440円  +30 円 (+2.1%)  本日終値
 サンバイオ<4592>が続伸。26日の取引終了後、神経系疾患を対象に日米で開発を進めている再生細胞薬SB623の外傷性脳損傷を対象とした第2相臨床試験について、国内で最初の被験者の組み入れを開始したと発表しており、研究開発の進捗に対する期待感から買われているようだ。同試験は、他家由来の間葉系幹細胞を使った再生細胞薬としては世界初の外傷性脳損傷を対象としたグローバル臨床試験。外傷性脳損傷を受傷後12カ月以上が経過した慢性期の運動障害をもつ患者を対象に、同剤の有効性や安全性、忍容性について評価を行うのが目的としている。なお、同試験は、日米合計で約30カ所の医療機関で実施される予定で、米国では既に今年7月に最初の被験者の組み入れを実施しており、被験者数は日米合わせて52人に達する見込みとしている。

■ダイビル <8806>  946円  +16 円 (+1.7%)  本日終値
 ダイビル<8806>は続伸。同社は後場取引時間中に17年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表、売上高は193億2800万円(前年同期比5.1%増)、営業利益は51億8400万円(同21.5%増)、最終利益は28億9800万円(同17.0%増)と好調だった。主力の土地建物賃貸事業が「新ダイビル」の寄与などで好調に売り上げを伸ばし全体業績を押し上げた。これを好感する買いが優勢だ。

■アドバンテスト <6857>  1,393円  +19 円 (+1.4%)  本日終値
 26日、アドバンテスト <6857> が17年3月期の連結税引き前利益を従来予想の115億円→153億円に33.0%上方修正。従来の2.3%減益予想から一転して30.0%増益見通しとなったことが買い材料。利益率の高い半導体試験装置などの売上構成比率が上昇し、採算が改善する。業績上振れに伴い、従来未定としていた今期の年間配当は22円(前期は20円)実施する方針としたことも支援材料。

■伊藤忠食品 <2692>  4,190円  +40 円 (+1.0%)  本日終値
 伊藤忠食品<2692>は堅調。同社は26日取引終了後、17年3月期の第2四半期累計(4~9月)連結業績予想の修正を発表。売上高は3200億円(前年同期比2.5%減)で据え置いたが営業利益を10億円から14億円(前年同期比10.1%減)へ、純利益を10億円から14億円(同17.7%増)へ上方修正した。コスト圧縮に加え、一部費用の発生が第3四半期以降にずれたこと、貸倒懸念債権額の減少により引当金の戻入益を計上したことなどが利益を押し上げている。

■モリタホールディングス <6455>  1,499円  +14 円 (+0.9%)  本日終値
 26日、モリタホールディングス <6455> が17年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の14億円→20.5億円に46.4%上方修正。従来の23.6%減益予想から一転して11.8%増益を見込み、3期連続で上期の過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。主力の消防車輌の受注が伸び、売上が計画を上回ったことが寄与。特殊車輌など高付加価値品の出荷が前倒しとなったことも上振れに貢献した。

■JR九州 <9142>  3,000円  +19 円 (+0.6%)  本日終値
 JR九州<9142>が反発。25日に株式上場し、売買開始から3日目。初値は公開価格(2600円)を19.2%上回る3100円となり一時3120円まで上昇。上場2日目の昨日は一時2950円まで下落したが、この日は前場にはマイナス圏に沈む場面があったものの、後場に入り買い姿勢が優勢となっている。来週31日の引け値ベースで投資指標のFTSEに組み入れられるほか、来月末にはTOPIX組み入れが予定されており、当面は需給面からも底堅い値動きが期待されている。

■大成建設 <1801>  788円  +3 円 (+0.4%)  本日終値
 クレディ・スイス証券は、26日の建設セクターに関するリポートで「鉄鋼価格の上昇が今後の懸念材料」と指摘している。鉄鋼価格の上昇が継続すると収益性の悪化懸念が高まり、特に株式市場関係者は建築粗利益率に対して悲観的になると予想する。14年から鉄鋼価格は下落しており、これまで建設会社は資材費の下落の恩恵を享受してきた。大成建設<1801>、大林組<1802>、清水建設<1803>、鹿島<1812>の大手建設4社の17年3月期単体の建築粗利益率は各社10%程度で推移すると試算している。ただ、鉄鋼価格が14年水準まで上昇した場合、潜在的には建築事業の粗利益率は7~8%まで下落するリスクがある。この場合、営業利益は200億~300億円程度の悪化リスク(15~20%程度の減益要因)がある。こうしたなか、同証券では18年3月期も自社株買いを実施すると予想する大成建を推奨しているほか、インカムゲインの観点からはコムシスホールディングス<1721>にも魅力があるとしている。

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均