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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):サイバー、任天堂、ディップ

■サイバーエージェント <4751>  3,060円  +89 円 (+3.0%)  本日終値
 サイバーエージェント<4751>が3日ぶりに反発。24日の取引終了後、同社とテレビ朝日が共同で運営するインターネットテレビ局「AbemaTV」が、「Amazon Fire TVシリーズ」に対応したと発表しており、さらなる利用者の増加につながるとの期待から買われているようだ。Amazon Fire TVは、スティック状の端末をテレビに接続することで、豊富な映画やテレビ番組のコンテンツを簡単に楽しめるというもの。今回、AbemaTVが対応したことで、AndroidやiOSのスマートフォン・タブレットやパソコンに追加して、テレビ画面でも簡単に視聴することが可能となる。また、同日には動画広告に特化した広告代理事業を行う連結子会社CyberBull(サイバーブル)が、スマートフォンプロモーションにおけるランディングページにおいて動画の自動再生を実現するスマートフォン向け動画LPツール「SHARK(シャーク)」の提供を開始したと発表しており、グループ業績に寄与するとの期待から、これを好材料視する買いも入っているようだ。

■任天堂 <7974>  24,685円  +715 円 (+3.0%)  本日終値
 任天堂<7974>が3日ぶり反発。市場の関心を集めていた来年3月発売予定の新型ゲーム機「Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)」について、発表された商品機能が市場の期待に届かなかったとの見方から、前日までの2営業日で3000円近い下げをみせていた。信用取引で買い残の整理が進んでいなかったことから投げを誘ったかたちだが、需給面での売り圧力は一巡し、値ごろ感に着目した押し目買いが優勢となっている。直近の国内外の証券会社の投資判断も総じて強気のフォローを継続しており、見直し買いの動き。9月8日の急騰で開けたマドは完全に埋めきった状態で2万4000円近辺は目先底値感が強い。

■蝶理 <8014>  1,621円  +45 円 (+2.9%)  本日終値
 蝶理<8014>が堅調。同社はきょう午前11時に、17年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。経常利益は従来計画の29億円を上回り、36億5400万円(前年同期比34.3%増)で着地した。売上高は1285億3500万円(同4.5%減)となり、従来計画の1400億円には届かなかった。円高による貿易取扱高の減少で減収となったが、全般的な利益率の向上と繊維事業の製品分野での採算改善などが利益を押し上げた。なお、通期業績見通しは、売上高予想を3000億円から2800億円に減額した一方、営業利益・経常利益・純利益は据え置いている。

■ディップ <2379>  2,806円  +78 円 (+2.9%)  本日終値
 ディップ<2379>が続伸。10月中旬に大幅な調整をみせたが、17日の2576円で目先の底を確認、リバウンド局面に入っている。今年に入って求人倍率は高水準に推移、6月には1.37倍と24年10カ月ぶりの高水準を記録、7月、8月も高原状態が続いている。また、アルバイト・パートの9月の募集時平均時給が初めて1000円大台を突破するなど賃金も上昇傾向が顕著だ。同社はアルバイト募集サイト「バイトル」や「はたらこねっと」などの求人情報サイトを運営、時流に乗り広告出稿好調で業績は絶好調に推移しており、人材関連の有力株としてマーケットの注目を集めている。「大手顧客の出稿増が寄与して17年2月期第2四半期の掲載件数は前年同期比6割増と急増、掲載単価の低下を補って余りある伸びを示している」(国内中堅証券)状況で、高成長への期待が高まっている。17年2月期営業利益88億円(前期比23%増)は大幅増額の可能性が指摘されている。

■三菱UFJリース <8593>  491円  +13 円 (+2.7%)  本日終値
 三菱UFJリース<8593>が3日ぶりに反発。この日の朝方、大崎電気工業<6644>と協業し、大崎電気が開発したスマートホーム分野におけるIoT(モノのインターネット)を活用した「ホームウォッチ」サービスを不動産賃貸管理会社向けに提供すると発表しており、これを好材料視した買いが入っているようだ。「ホームウォッチ」は、遠隔からスマートフォンで家電製品を制御したり、室内の環境状態を確認したり、さらにはドア・窓開閉センサーで外出時の異常を知らせるなど、スマートフォンから家の中を自由にコントロールすることができるサービス。電力スマートメーターで高シェアを有し、計測・制御の専門メーカーである大崎電気と、不動産分野に幅広いネットワークを有する三菱Uリースが、お互いの強みを生かすことで、同サービスの提供を行うとしており、業績への貢献が期待されている。

■東ソー <4042>  687円  +18 円 (+2.7%)  本日終値
 24日、東ソー <4042> がバイオ医薬品を作るときに使う分離精製剤「トヨパール」の生産能力を増強すると発表したことが買い材料視された。約50億円を投じて南陽事業所に新規の生産ラインを導入し、生産能力を現在に比べて約5割増やす。バイオ医薬品の需要が急速に拡大しており、これに対応するため、大幅な生産能力の増強を行う。発表を受け、トヨパールの生産能力増強による業績への寄与に期待する買いが向かった。

■エイチ・アイ・エス <9603>  2,814円  +63 円 (+2.3%)  本日終値
 エイチ・アイ・エス<9603>が5日続伸。きょうは注目度の高かったJR九州<9142>が東証1部に上場、公開価格2600円に対し、500円高の3100円で初値を形成した後、3000円近辺で売り物をこなす順調なスタートとなっている。これを受けて九州で事業展開する企業にも、関連株として市場の視線が熱を帯びている。そのなか、同社は長崎県佐世保市でハウステンボスを展開しており、集客増が見込まれることで買いを誘っている。折良く今月29日からは世界最大1300万球のイルミネーションが彩るエンターテイメント「光の王国」も始まり、その話題性が株価を刺激しそうだ。

■ライフコーポレーション <8194>  3,540円  +75 円 (+2.2%)  本日終値
 ライフコーポレーション<8194>が続伸。岡三証券が24日付でレーティング「強気」継続、目標株価を3400円から3800円へ引き上げた。17年2月期の第2四半期累計はデフレ環境下でも営業増益を確保し、通期の計画上振れ確度が上昇したとし、来期以降本格化する都市部の競合大型店の閉鎖による競合緩和により、デフレ環境に影響されにくい成長を維持すると指摘している。

■三菱UFJ <8306>  530.5円  +10.2 円 (+2.0%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクが買われた。日銀によるマイナス金利の深掘り懸念がひと頃より後退していることで見直し機運が台頭。また、市場では「足もと東京市場に海外マネー流入が観測されている。そのなか、米国ではゴールドマン・サックスやJPモルガンなどの大手金融株が年初来の高値圏で強調展開をみせており、相対的な出遅れ感からメガバンクは買い対象となりやすい」(準大手証券ストラテジスト)という指摘が出ていた。

■東京エレクトロン <8035>  8,977円  +164 円 (+1.9%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>、日立国際電気<6756>、SCREENホールディングス<7735>、ディスコ<6146>など半導体製造装置関連株が総じて堅調。外国為替市場でドルが買われ、足もと1ドル=104円40銭近辺と円安に傾いていることが追い風材料となっているほか、前日の米国株市場では半導体関連株が牽引役となって全体指数を押し上げており、その流れが東京市場にも波及している。個別にアドバンテスト<6857>は16年4~9月期の業績好調観測が出たものの、市場コンセンサスを下回ったことで売りに押されているが、半導体の中期的な需要拡大見通しが強まるなかで業界に吹くフォローの風は強いという認識が浸透している。特に、ビッグデータ普及を背景としたデータセンターの増設需要やモバイル端末の進化などが、産業革新ともいわれる3次元NAND型フラッシュメモリーの需要を加速させる方向にあり、半導体装置を手掛ける企業群には収益機会が膨らむとの見方が強い。

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