市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):野村、トヨタ、IHI

IHI <日足> 「株探」多機能チャートより
■ほくほくFG <8377>  1,489円  +25 円 (+1.7%)  本日終値
 ほくほくフィナンシャルグループ<8377>が反発。同社は24日の取引終了後、17年3月期の第2四半期累計(4~9月)連結業績予想の修正を発表。経常収益を900億円から933億円(前年同期比5.9%減)へ、経常利益を190億円から237億円(同9.4%減)へ、純利益を120億円から167億円(同0.2%増)へ上方修正した。与信費用が当初予想を下回ることが寄与している。

■野村ホールディングス <8604>  494.4円  +7.8 円 (+1.6%)  本日終値
 野村ホールディングス<8604>、大和証券グループ本社<8601>などをはじめ証券株が総じて堅調な動き。ここ東京市場でも上値指向の強い展開にあり、きょうはJR九州<9142>の上場も公開価格2600円を上回る水準で推移するなど順調な船出といってよく、証券各社にとってポジティブな環境。売買代金はJR九州効果で膨らんだもので市場エネルギーの乏しさは相変わらずだが、それだけに足もとの上昇は売り物の薄さを証明しており、需給面の軽さが先高期待につながっている。「株価が一段と上昇する局面では売買代金も自然と膨らんでくる」(国内大手証券)との見方で証券会社には追い風環境と捉えられているようだ。

■トヨタ自動車 <7203>  6,041円  +85 円 (+1.4%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>、日産自動車<7201>、富士重工業<7270>、ホンダ<7267>など自動車株が軒並み高。前日の米国株反発を受け投資家のリスク許容度が改善していることに加え、外国為替市場では、足もと1ドル=104円台前半でもみ合う円安に振れており、輸出採算懸念の後退が買い手掛かりとなっている。なお、トヨタの17年3月期通期の想定為替レートは1ドル=102円、日産自、ホンダは同105円、富士重は同106円となっている。

■福井コン <9790>  2,726円  +29 円 (+1.1%)  本日終値
 福井コンピュータホールディングス<9790>が3日続伸。同社は測量・土木用CADなど建築用ソフトで業界首位。3D建築CADなどで高水準の需要を取り込んでおり業績予想も前週21日に増額修正、17年3月期営業利益は28億円と前期比3割増の伸びを見込む。PERなど株価指標面ではやや割高ながら、発行株数が2300万株と小型で浮動株比率の低さも際立っており、品薄感から上値の軽さが意識されている。東海東京調査センターが24日付で同社株のレーティングを「アウトパフォーム」継続でフォローしており、これも株高思惑を後押ししている。

■ユーグレナ <2931>  1,434円  +5 円 (+0.4%)  本日終値
 ユーグレナ<2931>がしっかり。24日の取引終了後、同社およびグループ会社の植物ハイテック研究所が、カラハリスイカの搾汁液において、インフルエンザウイルスの増殖抑制効果を示唆した研究結果を確認したと発表し、これを好材料視した買いが入っている。今回の試験は、インフルエンザウイルスの培養時にカラハリスイカ搾汁液を添加し、その後の増殖状態について測定を行ったというもので、その結果、カラハリスイカ搾汁液の濃度に応じてインフルエンザウイルスの増殖抑制を確認したという。なお、同研究成果は10月22日に開催された第55回日本栄養・食糧学会近畿支部大会にて発表しており、ユーグレナでは今後もカラハリスイカの効果的な利活用を目指して研究開発を行うとしている。

■IHI <7013>  273円  -29 円 (-9.6%)  本日終値  東証1部 下落率トップ
 IHI<7013>が急反落。24日の取引終了後、17年3月期の連結業績予想について、売上高を1兆5200億円から1兆5000億円(前期比2.6%減)へ、営業利益を580億円から380億円(同72.4%増)へ、最終損益を220億円の黒字から収支均衡(前期15億2900万円の黒字)へそれぞれ下方修正したことが嫌気されている。前提為替レートを1ドル=105円から100円へ、1ユーロ=115円から110円へ変更した影響に加えて、シンガポール向けドリルシップ船体建造工事、ノルウェー向け洋上浮体式石油生産貯蔵積出設備(FPSO)船体建造工事、国内向けLNG船用SPBタンク建造工事(4タンク×4隻)の3つの工事で新たな課題が発現・認識されたことで、それに対応する追加コストを見込んだことが要因としている。また、業績予想の修正に伴い、従来、中間・期末各3円の年6円を予定してた配当を無配にするとあわせて発表したことも嫌気されている。なお、同社が無配となるのは、09年3月期以来8期ぶりとなる。

■タカラレーベン <8897>  714円  -64 円 (-8.2%)  本日終値  東証1部 下落率3位
 タカラレーベン<8897>が大幅反落。24日の取引終了後に発表した第2四半期累計(4~9月)連結決算は、売上高371億2000万円(前年同期比39.9%増)、営業利益29億9400万円(同65.2%増)、純利益15億4900万円(同77.0%増)と大幅増益だったものの、7~9月期では営業損益が赤字に転落しており、これを嫌気した売りが出ているようだ。不動産価格の高騰で契約率が伸び悩み、営業費用を吸収しきれなかったもよう。なお、17年3月期通期業績予想は、売上高1050億円(前期比37.7%増)、営業利益150億円(同98.3%増)、純利益90億円(同2.1倍)の従来予想を据え置いている。

■JSR <4185>  1,578円  -83 円 (-5.0%)  本日終値
 JSR<4185>急落。同社は24日に17年3月通期の業績予想の下方修正を発表した。売上高は従来予想の3950億円から3670億円(前期比5.1%減)としたほか、純利益は245億円から210億円(同12.7%減)に修正した。為替レートを1ドル=110円から100円に見直したことが響くほか、電子材料の販売価格下落も収益悪化要因となる。ドイツ証券は25日、この発表を受け想定為替レートの見直しで株価は底打ち感を示す、との見方から投資判断の「バイ」を継続しているが、この日の株価は売りが先行した格好だ。

■ゼンリン <9474>  1,835円  -44 円 (-2.3%)  本日終値
 ゼンリン<9474>が反落。同社は24日の取引終了後、17年3月期の第2四半期累計(4~9月)連結業績予想の修正を発表。売上高を250億円から247億8000万円(前年同期比0.2%増)へ、営業損益を収支均衡から3億8000万円の赤字(前年同期1億7600万円の黒字)へ、最終損益を1億円の黒字から3億9000万円の赤字(同1億1900万円の黒字)へ修正、これを嫌気した。下期に予定していた一部費用が第2四半期に発生したことなどが影響している。

●ストップ高銘柄
 エムケー精工 <5906>  436円  +80 円 (+22.5%) ストップ高   本日終値
 Jストリーム <4308>  565円  +80 円 (+16.5%) ストップ高   本日終値
 以上、2銘柄

●ストップ安銘柄
 サハダイヤモンド <9898>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均