市場ニュース

戻る

【市況】富田隆弥の【CHART CLUB】 「日本株好転の兆しだが…」

株式評論家 富田隆弥

◆薄商いが続く日本株だが、日経平均株価は20日に5日続伸で1万7235円まで上げ、9月5日高値1万7156円を上抜き往来相場から抜け出す構えを見せてきた。週足も52週移動平均線(1万7081円)を上抜き好転を示唆する。こうなると次は5月31日高値1万7251円、4月25日高値1万7613円を目指すことになるが、サイコロが9勝3敗となり、騰落レシオやRCIなど日足のテクニカルは高値圏に入ってきた。

◆為替は103円台でもみ合い、決算発表はこれから。カギを握るNYダウ平均も1万8200ドル近辺でもみ合いの域を出ていない。このようななかで日経平均がスルスルと値を上げるには、ほかに何か理由があるのだろう。考えられるのは(1)JR九州 <9142> の上場(10月25日)、及び申し込み(10月18~21日)への地合い作り、(2)金融庁が高速取引業者を登録制にすることを決め(来年の国会に改正法案提出)、ヘッジファンドがショートカバーに動いたことだ。この2つが当てはまるなら上昇は長続きせず、せいぜいJR九州上場までか。テクニカルの過熱面を踏まえても、そのシナリオには違和感がない。

◆NYダウは8月15日に過去最高値1万8668ドルを付けたあと、9月14日に1万7992ドルまで下げ日足が「陰転」、その後1万8000~1万8400ドルで踊り場のもみ合いを形成しており、まだ「好転」の兆しは出ていない。11月8日の米大統領選を控え動きにくいところだが、12月にFRBが利上げに動くことも想定され、下放れ懸念も否定できない。

◆理由はともかく、日経平均のチャートが上昇に転ずるなら「流れに従う」のがセオリーだが、JR九州が上場を終えると証券界の地合い作りも「お役御免」となりかねず、今週はまだ急ぐことなくNYや為替を含め少し成り行きを見極めるのも一策ではないか。

(10月20日 記、毎週土曜日10時に更新)

情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

株探ニュース

日経平均