【市況】【投資部門別売買動向】海外勢が一手買い、自己売買は7週ぶりの売り越しに (10月第2週)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
●自己売買部門が7週ぶりの売り越しに転じる一方、海外投資家が一手で買いに回る
東証が20日に発表した10月第2週(11日~14日)の投資部門別売買動向によると、円安一服で日経平均株価が前週比3円安とここ3カ月続くレンジ相場の上限目前で足踏み状態となったこの週は、証券会社の自己売買部門が7週ぶりの売り越しに転じた。売越額は466億円。個人投資家は2週連続で売り越したものの、売越額は前週比96%減の120億円にとどまった。投資信託部門は3週連続で売り越し、売越額は513億円と投資部門別で最大だった
一方、海外投資家は2週連続で買い越した。買越額は前週比60%減の1131億円だったものの、ほぼ一手で買いに回った。
膠着相場が続く中、自己売買部門が7週ぶりの売り越しに転じる一方、海外投資家が一手で買いに回った格好だ。
■投資部門別売買代金差額 (10月11日~14日)
東証・名証2市場の1・2部と新興企業向け市場の合計[総合証券ベース(全52社)]
※単位:億円(億円未満切り捨て) ▲は売り越し
海外投資家 信託銀行 個人合計 [ 現金 信用 ] 日経平均 ( 前週比 )
10月 ―――
第2週 1,131 ▲56 ▲120 [ ▲522 402 ] 16,856円 ( -3 円)
第1週 2,805 ▲277 ▲2,877 [ ▲2,289 ▲587 ] 16,860円 ( +410 円)
9月 ―――
第4週 ▲1,887 ▲372 547 [ 111 436 ] 16,449円 ( -304 円)
第3週 ▲1,019 201 ▲2,031 [ ▲1,615 ▲415 ] 16,754円 ( +234 円)
第2週 ▲4,805 ▲170 1,763 [ 977 786 ] 16,519円 ( -446 円)
第1週 ▲3,338 ▲444 ▲1,020 [ ▲1,267 247 ] 16,965円 ( +40 円)
8月 ―――
第5週 ▲642 699 ▲3,204 [ ▲2,264 ▲940 ] 16,925円 ( +564 円)
第4週 1,713 653 186 [ ▲3 190 ] 16,360円 ( -185 円)
第3週 ▲1,667 1,079 767 [ 167 599 ] 16,545円 ( -374 円)
第2週 484 1,204 ▲2,113 [ ▲1,492 ▲621 ] 16,919円 ( +665 円)
第1週 ▲4,586 1,725 2,238 [ 1,032 1,205 ] 16,254円 ( -314 円)
7月 ―――
第4週 788 505 ▲988 [ ▲938 ▲49 ] 16,569円 ( -57 円)
第3週 ▲1,261 660 386 [ ▲460 847 ] 16,627円 ( +129 円)
第2週 3,511 ▲56 ▲4,990 [ ▲3,298 ▲1,691 ] 16,497円 ( +1390 円)
第1週 ▲1,748 1,525 1,691 [ 858 833 ] 15,106円 ( -575 円)
6月 ―――
第5週 105 2,282 ▲119 [ 202 ▲321 ] 15,682円 ( +730 円)
第4週 ▲1,301 1,250 355 [ 176 178 ] 14,952円 ( -647 円)
第3週 ▲2,208 213 1,933 [ 1,561 372 ] 15,599円 ( -1001 円)
第2週 2,235 1,488 295 [ ▲147 442 ] 16,601円 ( -40 円)
第1週 ▲1,461 511 348 [ ▲546 895 ] 16,642円 ( -192 円)
※「信託銀行」は年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)など年金基金の売買動向を映すとされる部門。「個人・現金」は個人投資家による現物取引の売買動向、「個人・信用」は個人投資家による信用取引の売買動向。
※日銀が金融緩和策の一環として実施しているETF(上場投資信託)の買い入れは、ETFを組成する証券会社の自己売買部門を通じて買い入れているとみられる。
株探ニュース