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【市況】東京株式(大引け)=35円高、薄商いも4日続伸で一時1万7000円回復

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 19日の東京株式市場は朝方軟調だったものの、売り圧力は限定的でその後は買いが優勢となった。ただ、市場エネルギーの少なさが際立ち上値も重かった。

 大引けの日経平均株価は前日比35円30銭高の1万6998円91銭と4日続伸。東証1部の売買高概算は15億6110万株、売買代金概算は1兆6631億7000万円。値上がり銘柄数は1197、対して値下がり銘柄数は624、変わらずは164銘柄だった。

 きょうの東京市場は、引き続き模様眺めムードが強かった。前日の欧米株市場は総じて上昇し米国株市場ではNYダウが75ドル高と反発したが、為替が1ドル=103円台後半で円高含みに推移したほか、企業の決算発表本格化を前に積極的な買いは鳴りを潜めている。前場取引時間中に発表された中国GDPなどの経済指標は事前の市場想定内で全般相場に買い安心感を与えた。ただ、買いの勢いは弱く、日経平均は取引時間中に1万7000円台を回復する場面もあったが、大引けはわずかに届かなかった。東証1部の売買代金は前日を下回る1兆6000億円台にとどまっている。

 個別では、ファナック<6954>が高く、東京エレクトロン<8035>も堅調。三菱自動車<7211>が後場急動意となったほか、モバイルクリエイト<3669>も大幅高。ジャパンディスプレイ<6740>が物色人気を集めたほか、日本カーボン<5302>、マルハニチロ<1333>なども大きく買われている。さが美<8201>も改めて買いを集めた。

 半面、トヨタ自動車<7203>、ソニー<6758>が冴えず、JT<2914>も軟調。日立製作所<6501>も売りに押された。島精機製作所<6222>が大幅安となったほか、トクヤマ<4043>も急反落。田辺三菱製薬<4508>、国際石油開発帝石<1605>も軟調。東芝<6502>は12日ぶりに反落した。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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