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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):テルモ、富士フイルム、スタートトゥ

テルモ <日足> 「株探」多機能チャートより
■テルモ <4543>  4,025円  +75 円 (+1.9%)  本日終値
 18日、テルモ <4543> が米医療機器大手セント・ジュード・メディカルとアボット・ラボラトリーズから血管内カテーテル術関連事業を買収することで基本合意したと発表したことが買い材料視された。買収額は合計11億2000万ドル。セント・ジュードとアボットは合併を予定しており、今回の買収は両社の合併に伴う事業売却によるもの。同社は世界シェアトップの大腿動脈穿刺部止血デバイス「アンジオシール」などを取得することにより、血管関連機器部門の事業拡大につなげる。

■日本商業開発 <3252>  1,771円  +33 円 (+1.9%)  本日終値
 18日、日本商業開発 <3252> が日本初の底地特化型の「地主リート」を組成すると発表したことが買い材料視された。子会社の地主アセットマネジメントが底地のみを組み入れ対象とした私募リート「地主プライベートリート投資法人」を設立。運用開始は1月上旬を予定しており、5年で1000億円以上の規模への成長を目指す。地主リート設立により、同社が展開する“JINUSHIビジネス”を次のステージに移行し、収益拡大を進めるとしている。

■富士フイルム <4901>  3,975円  +74 円 (+1.9%)  本日終値
 富士フイルムホールディングス<4901>が続伸。同社は18日、子会社で、iPS細胞の開発・製造のリーディングカンパニーである米国セルラー・ダイナミクス・インターナショナル(CDI社)が日本でiPS細胞を安全かつ効率的に作製する技術に関する特許を取得したことを発表した。今回の特許取得を契機に、富士フイルムのエンジニアリング技術やグループ会社のジャパン・ティッシュ・エンジニアリング<7774>の品質マネジメントシステムなど、グループのシナジーを発揮させ、iPS細胞の受託生産ビジネスを拡大させていく。

■スタートトゥデイ <3092>  1,784円  +31 円 (+1.8%)  本日終値
 JPモルガン証券が17日、小売りセクターにおける7~9月期業績予想と注目ポイントを発表した。それによると、7~9月期決算では、現時点で大きなサプライズは想定していないものの、総じてセクターとしてのカタリスト不足感が強いなか、決算数値に対する反応が大きく出る可能性があるとしている。なかで、市場予想比・計画比の進捗でポジティブ気味に評価される可能性がある企業として、スタートトゥデイ<3092>、ヤマダ電機<9831>、ケーズホールディングス<8282>などを挙げ、ドンキホーテホールディングス<7532>については順調な増益とみるが、夏の天候不順により、季節商材の販売が軟調であったと説明しており、その影響の出方が注目点となるとしている。

■オプティム <3694>  5,760円  +60 円 (+1.1%)  本日終値
 オプティム<3694>が5日続伸で年初来高値を更新。前引け後に、佐賀大学農学部ならびに佐賀県農林水産部と共同で、10月26日から28日の3日間、幕張メッセで開催される「2016 Japan IT Week【秋】/第2回IoT/M2M展【秋】」に参加すると発表しており、これを好感した買いが入っている。佐賀県、佐賀大学、オプティムの三者はこれまで、「楽しく、かっこよく、稼げる農業」というコンセプトのもと、世界ナンバーワンとなる農業ITの実現を佐賀から行うべく、研究開発に取り組んでいる。今回の出展では、これまでの三者連携協定での取り組みを、展示ゾーン内の共同出展ブースで紹介するとしている。

■日本新薬 <4516>  5,450円  +50 円 (+0.9%)  本日終値
 18日、日本新薬 <4516> が17年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の33.5億円→61億円に82.1%上方修正。増益率が43.5%増→2.6倍に拡大し、8期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。国内医薬品の販売好調に加え、肺高血圧薬の海外販売に伴うロイヤリティ収入が収益を押し上げた。費用の一部が後ずれし研究開発費や販管費が想定を下回ったことも上振れに貢献した。

■KDDI <9433>  3,087円  +28 円 (+0.9%)  本日終値
 KDDI<9433>が3日ぶりに反発。午前中に、ソラコム(東京都世田谷区)と共同でIoT(モノのインターネット)向け回線サービス「KDDI IoTコネクト Air」を開発し、12月以降に提供開始すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っている。「KDDI IoTコネクト Air」は、KDDIの高品質なネットワーク回線と、ソラコムのクラウド上に構築された携帯通信コアネットワーク「SORACOM vConnec Core」を活用して共同開発。SIM単体での提供サービスとして、1日10円の基本料金や1メガバイト0.2円からのデータ通信料など、IoTに特化したシンプルで安価な料金体系が特徴。また、ウエブ上でSIMの申し込みや発行、管理ができるため、すぐにIoTビジネスを始められるほか、ウエブ上で通信速度の変更、通信の監視などを一括操作し集中的に管理することができるとしている。

■三菱UFJ <8306>  513.4円  +1.4 円 (+0.3%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>などが堅調な動き。前日に米投資銀行最大手のゴールドマン・サックスが発表した16年7~9月期決算は最終利益が47%増と好調、これが金融セクター全般に買い安心感を与えており、東京市場でも出遅れ感の強いメガバンクに買いを誘っている。メガバンク3社の決算発表は11月中旬の予定だが、マイナス金利環境下の収益へのデメリットは株価に織り込まれているとみられる。

■ノジマ <7419>  1,244円  +2 円 (+0.2%)  本日終値
 ノジマ<7419>は堅調。同社は18日の取引終了後、ハスコムモバイル(札幌市中央区)と資本・業務提携することを発表した。ハスコムモバイルは北海道を基盤としてドコモショップやドコモ専売店22店舗(FC含む9月30日現在)を展開する携帯電話販売の有力企業。今回の資本・業務提携により、ノジマの強みである人材育成とコンサルティングセールスに加え、両社が持つ通信部門のノウハウなどの共有、北海道地域における店舗網の充実によるシナジーが期待される。この提携により、ハスコムモバイルの第三者割当増資を引受け、その持ち株比率を34%とする予定。

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