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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):メタップス、ラオックス、Jディスプレ

メタップス <日足> 「株探」多機能チャートより
■メタップス <6172>  2,564円  +500 円 (+24.2%) ストップ高   本日終値
 メタップス<6172>が連日ストップ高。同社は人工知能(AI)を活用したビッグデータ解析やアプリ収益化支援ビジネスなどに強みを持っており、16年8月期の売上高は前期比倍増の88億8600万円、さらに17年8月期については180億円と倍々ゲームの伸びを示す見通しにあることがポジティブサプライズを誘っている。また損益面では先行投資により赤字体質が継続していたが、17年8月期は営業利益も7億円の黒字転換を見込み、いよいよ回収期に入るとの思惑が短期筋の攻勢を先鋭化させている。同社株の急騰劇は、他のAI関連株にも物色資金の火の手が上がる契機となっている。ロゼッタ<6182>、ブレインパッド<3655>、ホットリンク<3680>、ロックオン<3690>、ALBERT<3906>など軒並み上昇、マーケットの注目度の高まりを反映している。前日には、みずほ証券が11月末にも人工知能を搭載した株式売買システムを機関投資家向けに提供し始めるという一部メディア報道もあり、テーマ買いの動きが一気に盛り上がりをみせつつある。

■ラオックス <8202>  869円  +57 円 (+7.0%)  本日終値
 ラオックス<8202>が大幅続伸。18日午後に提出された大量保有報告書で、米系ファンドのテンプルトン・インベストメント・カウンセル・エルエルシーなどが発行済み株数の5.22%を保有していることが判明しており、需給思惑が働いているようだ。なお、保有目的は純投資としている。

■ジャパンディスプレイ <6740>  210円  +12 円 (+6.1%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 ジャパンディスプレイ<6740>が4連騰。同社はスマートフォン向けなど中小型の高精細液晶パネル向けで高実績を有し、米アップル社の有力サプライヤーでもある。韓国サムスン電子の新型スマホ「ギャラクシーノート7」が発火事故に伴い生産を停止していることで、アップル関連としてポジティブ思惑が株高に貢献しているほか、来年発売のiPhone新機種でアップルが有機ELパネルを採用する方針にあることから、有機EL関連としての切り口でも注目されている。JDIは昨年、共同出資で有機ELディスプレー専業のJOLEDを発足させており、同分野に経営の軸足を置く構えをみせている。最近では、東海東京調査センターやSMBC日興証券が、最上位の投資評価で目標株価をいずれも300円に設定するなど強気の見方が相次いでおり、これも株価上昇を後押ししているもようだ。

■インベスターズクラウド <1435>  4,045円  +195 円 (+5.1%)  本日終値
 インベスターズクラウド<1435>が大幅続伸。18日の取引終了後、子会社iVacationが、NTTドコモ<9437>と、民泊向けIoTデバイス「TATERU Phone」の翻訳機能について共同実験をスタートすると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。この取り組みは、iVacationが構築する「TATERU ECOSYSTEM(タテル エコシステム)」の第6弾。「TATERU Phone」にNTTドコモが開発した翻訳サービスを翻訳機能として追加し、共同実験を実施するとしており、有効性などを検証するという。

■ベル24HD <6183>  986円  +43 円 (+4.6%)  本日終値
 ベルシステム24ホールディングス<6183>が高い。同社傘下のベルシステム24はきょう、11月9日にAI(人工知能)を活用した消費者対応を解説するセミナー「『人工知能と共存する』コンタクトセンターテクノロジーの展望」を開催すると発表した。国内の人工知能研究を牽引する東京大学大学院の松尾特任准教授らを迎え、さまざまな領域からテクノロジーの進化に伴う新たなカスタマーサービスを紹介する予定。また、ソニーマーケティングの伊原諭氏や、東大発ベンチャー企業のPKSHA Technology代表取締役の上野山勝也氏らによるパネルディスカッションも行われる予定となっている。

■アダストリア <2685>  2,593円  +84 円 (+3.4%)  本日終値
 アダストリア<2685>は9月15日安値2133円を底に緩やかな戻り歩調をたどっているが、まだ初動段階であり、上値余地は大きいだろう。同社は、10代後半から30代を主要顧客とする、カジュアル衣料品チェーン。9月末に発表した8月中間期業績は、経常利益が80億5000万円(前年同期比3.3%減)だった。顧客の購買意欲の低下を背景に、第2四半期(6~8月)に入り既存店売上高が苦戦。セール販売も低迷し、売上高は計画を下回った。厳しい消費環境下にはあるものの、原価改善効果や円高、販管費のコントロールなどが奏功し、利益面はほぼ計画通りで進捗。また、17年2月期通期の最終利益は、投資有価証券売却益の計上で100億円から120億円へ上方修正されており、全体として底堅く推移している。マルチブランド戦略の進化で中期的な成長も期待できる。

■ジェイアイエヌ <3046>  5,280円  +160 円 (+3.1%)  本日終値
 ジェイアイエヌ<3046>が3日続伸。18日付でみずほ証券が投資判断「中立」継続、目標株価を3900円から4600円へ引き上げた。消費者の低価格志向の強まりもあって競合他社が苦戦するなか、同社の中長期的な成長ポテンシャルを改めて評価。低価格で機能性を兼ね備えた同社のPB商品の競争力は高く、国内外でのシェア上昇により17年8月期以降も業績回復が続くと予想している。

■三重交HD <3232>  399円  +10 円 (+2.6%)  本日終値
 18日、三重交通グループホールディングス <3232> が17年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の16億円→23億円に43.8%上方修正。減益率が42.0%減→16.6%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。不動産事業で住宅販売戸数が伸び悩み売上は計画を下回ったものの、バス事業における生産性の向上が寄与し、採算が大きく改善した。

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