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【市況】【↑】日経平均 大引け| 3日続伸、朝安も中国などアジア株堅調で切り返す (10月18日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  16862.31
高値  16966.90(14:33)
安値  16844.17(09:25)
大引け 16963.61(前日比 +63.49 、 +0.38% )

売買高  15億3182万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆7731億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均株価は3日続伸、再び1万7000円大台に接近
 2.朝安から切り返し、後場ジリ高となりほぼ高値引け
 3.中国などアジア株市場堅調で買い安心感
 4.為替相場横目に模様眺めムードも拭えず上値も重い
 5.不動産、建設など内需株が買い優勢の展開に

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは51ドル安と反落。原油先物価格の下落や低調な経済指標が嫌気され、売りが優勢となった。

 東京市場では、前日の欧米株安や原油安などを受け朝方やや売りが先行したものの、その後は切り返し、日経平均株価は後場プラス圏で水準を切り上げた。

 18日の東京市場は、前日の欧米株市場が総じて軟調で米国株市場ではNYダウが反落、為替が円高に振れたほか、WTI原油先物価格もフシ目の1バレル=50ドル台を割り込むなど買い手控えムードが募るなかでスタート。しかし、“閑散に売りなし”を地で行く展開で下値を売り込む動きはみられず、その後は下げ渋り前場中盤にはプラス圏に浮上。中国上海株市場をはじめアジア株が総じて堅調に推移したことも買い安心感につながった。後場は円安基調に転じたことでジリ高歩調を続け、1万6900円台後半まで水準を切り上げてほぼきょうの高値圏で着地した。不動産や建設など内需系の銘柄が買われ全体を支えた。値上がり銘柄数こそ多かったものの、売買代金は1兆7000億円台と、依然低調が続いている。

 個別では、業績と配当予想増額を好感されて大東建託<1878>が活況高となったほか、三井不動産<8801>も終始買いが優勢だった。日東電工<6988>の上げも目立っている。日本M&Aセンター<2127>が値を飛ばし、GMOインターネット<9449>も高い。東芝<6502>もしぶとく売り物を吸収し11日続伸と気を吐いている。三井化学<4183>が買いを集め、リンクアンドモチベーション<2170>も上値を追った。
 半面、トヨタ自動車<7203>が冴えない動きとなり、タダノ<6395>も安い。船井電機<6839>は業績下方修正発表を嫌気されて急落。このほかJT<2914>が下値を探る展開で、SBIホールディングス<8473>も下落した。東京製鉄<5423>、藤倉ゴム工業<5121>なども終始売りに押される展開となった。

 日経平均への寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、日東電 <6988> 、エーザイ <4523> 、TDK <6762> 、オリンパス <7733> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約48円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、JT <2914> 、KDDI <9433> 、セコム <9735> 、ブリヂストン <5108> 。押し下げ効果は約27円。

 東証33業種のうち上昇は25業種。上昇率の上位5業種は(1)水産・農林業、(2)パルプ・紙、(3)建設業、(4)不動産業、(5)電気・ガス業。一方、下落率の上位5業種は(1)ゴム製品、(2)鉱業、(3)倉庫運輸関連、(4)証券商品先物、(5)保険業。

■個別材料株

△大東建 <1878>
 通期経常を9.9%上方修正、配当も49円増額。
△日本M&A <2127>
 上期経常最高益予想を51%上乗せ。
△イメージワン <2667> [JQ]
 東北大学などと共同研究を開始。
△ファーマF <2929> [東証M]
 「創薬事業を拡大へ」と報道。
△ファンデリー <3137> [東証M]
 シャープとサービス連携契約を締結。
△ハウスコム <3275> [JQ]
 上期経常を一転57%増益に上方修正。
△コスモバイオ <3386> [JQ]
 研究用の受託ペプチド・抗体サービス事業に参入。
△アクサスHD <3536>
 今期経常が2.3倍増益と急拡大。
△フライト <3753> [東証2]
 今期経常を4倍上方修正。
△ビジョン <9416> [東証M]
 「Wi-Fiルーター貸し出しにセルフレジ導入」と報道。


▲アサヒ陶 <5341> [東証2]
 12-8月期(3Q累計)経常が赤字拡大で着地。
▲船井電機 <6839>
 今期経常を一転赤字に下方修正。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)アデランス <8170> 、(2)M&Aキャピ <6080> 、(3)MrMax <8203> 、(4)パスコ <9232> 、(5)日本M&A <2127> 、(6)ミロク情報 <9928> 、(7)トクヤマ <4043> 、(8)大東建 <1878> 、(9)大建工 <7905> 、(10)日特塗 <4619> 。

 値下がり率上位10傑は(1)船井電機 <6839> 、(2)戸田建 <1860> 、(3)ファインデ <3649> 、(4)テクノプロH <6028> 、(5)共立メンテ <9616> 、(6)キャリアL <6070> 、(7)WDB <2475> 、(8)Sタカミヤ <2445> 、(9)昭光通商 <8090> 、(10)メディアドゥ <3678> 。


【大引け】

 日経平均は前日比63.49円(0.38%)高の1万6963.61円。TOPIXは前日比4.01(0.30%)高の1356.57。出来高は概算で15億3182万株。値上がり銘柄数は1272、値下がり銘柄数は564となった。日経ジャスダック平均は2567.88円(11.73円高)。

[2016年10月18日]

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