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【市況】13日の米国市場ダイジェスト:ダウは45ドル安、中国経済の先行き懸念広がる

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:ダウは45ドル安、中国経済の先行き懸念広がる

NYダウ       ナスダック
終値 :18098.94  終値 :5213.33
前日比:-45.26    前日比:-25.69
始値 :18088.32  始値 :5200.30
高値 :18137.70  高値 :5228.26
安値 :17959.95  安値 :5169.76

13日の米国株式相場は下落。ダウ平均は45.26ドル安の18098.94、ナスダックは25.69ポイント安の5213.33で取引を終了した。中国の9月貿易収支が低調な内容となり、アジア・欧州株がほぼ全面安となった流れを受けて売りが先行。昨日発表されたFOMC議事録を受け、年内の追加利上げ観測が拡大したことも嫌気された。しかしながら、原油相場の上昇に伴い引けにかけて下げ幅を縮小する展開となった。セクター別では、公益事業や運輸が上昇する一方で銀行や各種金融が下落した。

銀行大手のウェルズファーゴ(WFC)は、不正口座開設を巡る問題でスタンプ最高経営責任者(CEO)が辞任に追い込まれ、下落。JPモルガン(JPM)やゴールドマンサックス(GS)などの金融各社も売られた。製薬のファイザー(PFE)はジェフリーズによる投資判断引き下げを受け、軟調推移。食品メーカーのケロッグ(K)はブラジルの食品企業買収と、自社株買いの縮小を発表し、売られた。一方で、航空大手のデルタ航空(DAL)は一株利益が予想を上回り、上昇。

本日、フィラデルフィア連銀総裁は米経済や労働市場は堅調に推移していることから、早期の追加利上げを支持する考えを示した。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:ドル・円は一時103円33銭、中国の輸出減少でリスクオフ

13日のニューヨーク外為市場でドル・円は、103円89銭から103円33銭まで下落し、103円69銭で引けた。低調な中国の輸出指標を受け世界経済への懸念が再燃し、リスク回避の円買いが加速。その後、米国の週次失業保険申請件数が1973年来の低水準を維持したため、年内利上げ観測を受けたドル買いが観測されており、ドルは下げ止まった。

ユーロ・ドルは、1.1020ドルから1.1058ドルまで上昇し1.1057ドルで引けた。年内米利上げの思惑は残るものの、リスク選好的なユーロ売り・ドル買いは一服した。ユーロ・円は、株式動向に連動して113円92銭へ下落後、114円69銭まで反発。ポンド・ドルは、1.2182ドルから1.2272ドルまで上昇した。ドル・スイスは、0.9890フランから0.9859フランまで下落した。ユーロ高・ドル安に連れる展開となった。


■NY原油:反発で50.44ドル、ガソリン在庫の減少を材料視

NY原油は反発(NYMEX原油11月限終値:50.44↑0.26)。高値は0時45分の50.59ドル、安値は0時05分の49.36ドル。米エネルギー情報局(EIA)が発表した石油在庫統計では、原油在庫が6週ぶりに増加した一方、ガソリンの在庫は予想以上に減少した。まちまちの内容ではあるが、重要な地域での原油在庫の増加は鈍かったことから、石油製品の在庫は比較的健全と捉えられたもよう。

日足チャートでは、6月9日の年初来高値51.67ドル突破を意識した展開となっている。足元50ドル台でのもみ合いとなっているが、反発のトレンドはしっかり。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  15.83ドル -0.200ドル(-1.25%)
モルガン・スタンレー(MS) 31.73ドル -0.180ドル(-0.56%)
ゴールドマン・サックス(GS)167.42ドル -1.880ドル(-1.11%)
インテル(INTC)      36.97ドル -0.160ドル(-0.43%)
アップル(AAPL)      116.98ドル -0.360ドル(-0.31%)
アルファベット(GOOG)   804.08ドル -7.690ドル(-0.95%)
フェイスブック(FB)    127.82ドル -1.230ドル(-0.95%)
キャタピラー(CAT)     86.97ドル -0.610ドル(-0.70%)
アルコア(AA)       26.75ドル -0.355ドル(-1.31%)
ウォルマート(WMT)     68.23ドル +0.770ドル(+1.14%)
スプリント(S)       6.77ドル -0.010ドル(-0.15%)

《NO》

 提供:フィスコ

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