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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】（2）：サカタタネ、ソニー、五洋建
サカタタネ ＜日足＞ 「株探」多機能チャートより松竹<9601>が反発。１２日の取引終了後、集計中の第２四半期累計（３～８月）連結業績について、売上高を４７４億５０００万円から４７８億１０００万円（前年同期比横ばい）へ、営業利益を２９億３０００万円から４１億６０００万円（同９．２％減）へ、純利益を１４億６０００万円から２３億２０００万円（同１４．０％減）へ上方修正したことが好感されている。映像関連事業で自社配給作品「植物図鑑 運命の恋、ひろいました」が好成績を挙げたことに加えて、映画興行事業で想定以上の成績を挙げた作品が多かったことが寄与した。また、演劇事業でも歌舞伎を中心に想定以上の成績を挙げたことも貢献した。
■サカタのタネ <1377> 2,952円 +52 円 (+1.8％) 本日終値
サカタのタネ<1377>が５連騰。岩井コスモ証券が１２日付のリポートで、投資判断「Ａ」、目標株価を３２００円から３３００円へ引き上げたことが好感されている。１７年５月期第１四半期は、野菜苗の売り上げ好調などで上期計画３９億円を上回る４７億６４００万円で着地。同証券では、足もとは、為替や天候は安定しているほか、野菜苗の需要に減速感はなく、上期計画を上回っている業績への上振れ期待から通期営業利益予想を７０億円（会社計画６０億円）としている。また、新興国での市場開拓戦略などから中期的にも順調な業績拡大の可能性が高いとして、１８年５月期営業利益は８０億円を見込んでいる。
■青木あすなろ建設 <1865> 684円 +9 円 (+1.3％) 本日終値
12日、青木あすなろ建設 <1865> が17年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の30億円→39億円に30.0％上方修正。増益率が13.7％増→47.8％増に拡大し、従来の2期連続での上期の過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料。選別受注の徹底や業務の効率化が奏功し、工事採算が大きく改善したことが利益を押し上げた。
■ソニー <6758> 3,428円 +44 円 (+1.3％) 本日終値
ソニー<6758>が反発。仮想現実（ＶＲ）が楽しめるソニー・インタラクティブエンタテインメント（ＳＩＥ）のゲーム端末「プレイステーション（ＰＳ）ＶＲ」がきょう発売された。事前予約は即日完売で、この日も一部量販店などで早朝から行列ができるなど、大きな関心を呼んでいる。ＰＳ ＶＲの価格は税別４万４９８０円から。競合する海外メーカーのヘッドマウントディスプレー（ＨＭＤ）に比べ半額近い金額で価格競争力もある。「一般消費者にとっては家庭でＶＲを体験できる初の機会となる」（アナリスト）との声が出ており、ＶＲ市場の拡大への期待が膨らんでいる。
■アズワン <7476> 4,445円 +55 円 (+1.3％) 本日終値
アズワン<7476>が堅調。同社は１２日の取引終了後、米国子会社を設立することを発表した。同社は北米製品を輸入販売しているが、今後はこの米国子会社を通じて輸入。加えて北米サプライヤーとの連携強化や新規サプライヤーの開拓による品揃え拡大を図る。また、将来的には、この米国子会社を中核として米国関連ビジネスのさらなる拡大を目指す。
■日本金銭機械 <6418> 1,526円 +11 円 (+0.7％) 本日終値
日本金銭機械<6418>が反発したほか、コナミホールディングス<9766>、オーイズミ<6428>、テックファームホールディングス<3625>なども軒並み買い優勢、カジノ関連に物色資金がなだれ込んだ。「統合型リゾート（ＩＲ）整備推進法案」、通称カジノ法案の今国会での成立の可能性が出てきた。これまで慎重だった公明党が審議入りに柔軟姿勢を見せ始めたことで、株式市場でもカジノ関連株に改めて注目する動きが出ている。一方、政府と大阪府が大阪誘致を目指す万国博覧会の主会場は大阪湾の人工島の夢洲に一本化されているが、この夢洲では万博に先駆けカジノ関連などＩＲ施設の開業が計画されるなど追い風材料も意識されている。
■五洋建設 <1893> 599円 +3 円 (+0.5％) 本日終値
五洋建設<1893>が続伸、安倍政権が経済対策として打ち出した１６年度第２次補正予算成立を追い風に、５日移動平均線を絡めた上値追い態勢を継続。同社は海洋土木のトップ企業で高水準の手持ち工事が収益押し上げ要因として期待されている。海外では香港での病院建築の大型案件などで受注高が積み上がった状態。国内でも土木分野が好調で利益率向上が進むほか、建築分野ではコンビニベンダーの設備投資需要が追い風となっている。１７年３月期営業利益は前期比４．３％増の２１５億円を見込むが、市場では増額修正含みとみられている。
■４℃ホールデ <8008> 2,416円 +10 円 (+0.4％) 本日終値
４℃ホールディングス<8008>がしっかり。いちよし経済研究所は１２日、同社株のレーティングの「Ａ」とフェアバリュー３６００円を継続した。ジュエリー事業はプラチナ価格が想定以上に低下したほか、アパレル事業は原価管理や在庫管理の強化が寄与し、粗利益率が改善している。ジュエリー事業は品揃えの強化も奏功している。同証券では、１７年２月期の連結営業利益は前期比１１％増の６８億円と会社予想（６５億５０００万円）を上回ると予想している。
株探ニュース
