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【市況】【↓】日経平均 大引け| 続落、不調な中国の貿易統計や円高を嫌気 (10月13日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  16923.82
高値  16974.25(09:39)
安値  16739.73(12:33)
大引け 16774.24(前日比 -65.76 、 -0.39% )

売買高  16億5951万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆8906億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均株価は朝高後に値を崩し続落
 2.後場は狭いレンジの往来で前引けと大引けの株価がほぼ合致
 3.中国貿易統計を嫌気、為替動向に振り回される
 4.材料株物色意欲は健在で値上がり銘柄数が値下がりを上回る
 5.売買代金は今月に入って2兆円割れが続く

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは15ドル高と小反発。本格化する米主要企業の決算発表を見極めようとの見方から小動きな展開だった。

 東京市場では、円安に連動する動きとなり、朝方高く始まったものの、その後値を消し前場の終盤以降、日経平均株価はマイナス圏で推移した。

 13日の東京市場は、朝方は買い優勢で始まった。前日は欧州株が総じて安く、原油市況も軟調だったが、米国株市場ではNYダウが小幅ながらプラス圏で踏みとどまったことや、米長期金利が上昇傾向を示すなか、日米金利差拡大思惑から為替が1ドル=104円40銭台まで円安に振れたことなどが好感された。しかし、買いは続かなかった。中国の貿易統計で輸出の大幅減少が確認され、中国経済の先行き不透明感から、にわかに為替も円高に押し戻されるリスクオフ環境となった。海外ヘッジファンドなどによる先物経由の売りも観測され、日経平均は前引け時点でマイナス圏に。後場に入っても安値圏から脱せず、狭いレンジでもみ合う展開となり、大引けの日経平均は前引けとほぼ同じ水準で着地した。

 個別では、引け後に決算発表を控えていたファーストリテイリング<9983>が安く、ソフトバンクグループ<9984>、ダイキン工業<6367>なども軟調。日本金属<5491>が大きく利食われ、東洋電機製造<6505>、ダイフク<6383>も下落した。原油価格の軟化を受けて、昭和シェル石油<5002>、石油資源開発<1662>なども値を下げた。神戸製鋼所<5406>も売られた。
 半面、任天堂<7974>、ソニー<6758>がしっかり、東芝<6502>は強調展開が続き8連騰。塩水港精糖<2112>が商いを膨らませ値上がりトップに買われ、パラマウントベッドホールディングス<7817>も物色人気となった。昭和電線ホールディングス<5805>や、フジクラ<5803>など電線株にも買いが優勢。リンクアンドモチベーション<2170>も高い。

 日経平均への寄与度上位5銘柄はコナミ <9766> 、TDK <6762> 、スズキ <7269> 、富士重 <7270> 、デンソー <6902> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約15円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、ソフトバンク <9984> 、ダイキン <6367> 、KDDI <9433> 、京セラ <6971> 。押し下げ効果は約53円。

 東証33業種のうち上昇は17業種。上昇率の上位5業種は(1)非鉄金属、(2)その他製品、(3)繊維製品、(4)サービス業、(5)金属製品。一方、下落率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)海運業、(3)証券商品先物、(4)鉱業、(5)鉄鋼。

■個別材料株

△イナリサーチ <2176> [JQ]
 心臓病治療法の開発を引き続き材料視。
△アイケイ <2722> [JQ]
 上期最終を一転黒字に上方修正。
△農業総研 <3541> [東証M]
 NTTドコモ <9437> と業務提携。
△日本色材 <4920> [JQ]
 上期経常が22倍増益で着地。
△石塚硝 <5204>
 上期営業を一転20%増益に上方修正。
△フェローテック <6890> [JQ]
 「4-9月の営業益が5割増」と報道。
△ユニバンス <7254> [東証2]
 トヨタとスズキの業務提携が刺激。
△スズキ <7269>
 トヨタと業務提携に向けた検討を開始。
△日本MDM <7600>
 上期経常を一転26%増益に上方修正。
△インターアクション <7725> [東証2]
 上期経常を3.4倍上方修正、配当も6円増額。


▲ストリーム <3071> [東証M]
 「相場操縦疑いで関係先を家宅捜索」と報道。
▲出光興産 <5019>
 「昭和シェルとの合併延期」と報道。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)塩水糖 <2112> 、(2)パラベッド <7817> 、(3)アドソル日進 <3837> 、(4)神戸物産 <3038> 、(5)ヤマシン―F <6240> 、(6)昭電線HD <5805> 、(7)クスリアオキ <3398> 、(8)LINK&M <2170> 、(9)薬王堂 <3385> 、(10)Vテク <7717> 。

 値下がり率上位10傑は(1)津田駒 <6217> 、(2)日金属 <5491> 、(3)ローツェ <6323> 、(4)東洋電 <6505> 、(5)ブレインP <3655> 、(6)TOWA <6315> 、(7)ダイフク <6383> 、(8)昭和シェル <5002> 、(9)古河池 <6937> 、(10)メディアドゥ <3678> 。


【大引け】

 日経平均は前日比65.76円(0.39%)安の1万6774.24円。TOPIXは前日比0.04(0.00%)安の1342.31。出来高は概算で16億5951万株。値上がり銘柄数は1151、値下がり銘柄数は701となった。日経ジャスダック平均は2545.09円(3.21円高)。

[2016年10月13日]

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