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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):薬王堂、サカタタネ、大東建

薬王堂 <日足> 「株探」多機能チャートより
■薬王堂 <3385>  6,570円  +520 円 (+8.6%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 11日、薬王堂 <3385> が決算を発表。17年2月期上期(3-8月)の経常利益(非連結)が前年同期比31.1%増の18.5億円に拡大して着地したことが買い材料視された。食品や日用品の品揃え強化が奏功し、既存店売上高が前年同期を上回ったことが寄与。東北を中心に積極出店を進め、15店舗を新規出店したことも収益を押し上げた。同時に、11月30日割当の1→3の株式分割を実施すると発表。これに伴い、期末一括配当を従来計画の50円→17円(前期は45円)に修正した。年間配当は実質2.0%の増額となる。併せて、株主優待制度を新設すると発表。毎年2月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、保有株数に応じて2000円分~5000円分の薬王堂店舗で使える買い物券を贈呈する。

■プレナス <9945>  1,950円  +113 円 (+6.2%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 プレナス<9945>が急伸。同社は11日取引終了後、17年2月期の連結業績予想の修正を発表し、売上高を1506億円から1428億円(前期比2.1%減)へ下方修正したが、営業利益は75億円(同15.6%増)、最終利益は43億円(同18.4%増)で据え置いており、安心感が働いている。既存店売上高が期初の予想を下回るが、仕入れコスト、広告費、人件費などが計画を下回るとしている。あわせて発表した第2四半期累計の連結決算は売上高712億4900万円(前年同期比2.5%減)、営業利益29億2500万円(同4.4%減)、最終利益14億9600万円(同19.2%減)だった。やよい軒事業やMKレストラン事業は好調に推移したが、ほっともっと事業は前年同期の既存店売上高を下回った。

■ライフコーポレーション <8194>  3,195円  +120 円 (+3.9%)  本日終値
 11日、ライフコーポレーション <8194> が決算を発表。17年2月期上期(3-8月)の連結経常利益が前年同期非連結比7.2%増の61億円に伸び、従来の5.1%減益予想から一転して増益で着地したことが買い材料。節約志向の高まりを背景に、食品や日用品などの低価格帯商品の品揃えを拡充。新規出店や既存店の改装効果も寄与し、4.2%の増収を確保した。経費削減に取り組んだことも一転増益につながった。

■イズミ <8273>  4,455円  +165 円 (+3.9%)  本日終値
 11日、イズミ <8273> が決算を発表。17年2月期上期(3-8月)の連結経常利益が前年同期比19.7%増の172億円と従来予想の161億円を上回って着地したことが買い材料視された。主力の食品スーパーで品揃え拡充や価格設定の見直しなどが奏功し、既存店売上高が前年同期比2.0%増を確保したことが寄与。原価低減や廃棄ロスの抑制に取り組んだことも大幅増益に貢献した。

■サカタのタネ <1377>  2,900円  +99 円 (+3.5%)  本日終値
 サカタのタネ<1377>が全般悪地合いに抗して4連騰。国際的に高い競争力を有する種子メーカーで、新興国を中心に、ニンジン、ブロッコリーなど野菜種子や花種子の需要を取り込んでいる。17年5月期第1四半期(6~8月期)は中国向けニンジン種子の輸出が絶好調となり、営業利益段階で前年同期比24.2%増の47億6400万円と高変化を示した。これを評価するかたちで買いが続いている。17年5月期通期営業利益について会社側は18%減の60億円を見込んでいるが、円高の影響も限定的となりそうで市場では大幅な上振れ余地が意識されている。

■鳥貴族 <3193>  2,671円  +77 円 (+3.0%)  本日終値
 鳥貴族<3193>が反発。岩井コスモ証券は11日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに、目標株価を2800円から3200円に引き上げた。デフレに強い「飲食業界の勝ち組」として評価している。16年7月期の売上高はその前の期に比べ31%増の245億900万円、営業利益は同43%増の15億9500万円だった。期初計画(売上高231億6100万円、営業利益13億8400万円)を上振れて着地した。また、17年7月期も営業利益は前期比32%増の21億円と会社予想(19億5900万円)を上回り最高益を更新すると予想している。

■リンガーハット <8200>  2,442円  +57 円 (+2.4%)  本日終値
 リンガーハット<8200>が続伸。苦戦が目立つ外食産業にあって業績面での健闘が評価材料となった。11日取引終了後に発表した17年2月期第2四半期累計(3~8月)の連結決算は、売上高が213億6100万円(前年同期比5.8%増)、営業利益は13億5600万円(同6.7%増)、最終利益は8億9400万円(同35.2%増)と好調、これが買い人気を助長している。

■共同印刷 <7914>  341円  +7 円 (+2.1%)  本日終値
 11日、共同印刷 <7914> が17年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の10億円→17億円に70.0%上方修正。増益率が91.6%増→3.3倍に拡大する見通しとなったことが買い材料。印刷業界は厳しい経営環境が続き、出版印刷の受注は減少したものの、利益率の高いマイナンバー関連の業務受託が想定以上に伸びたことで採算が大きく改善した。なお、通期の経常利益は従来予想の38億円(前期は34.8億円)を据え置いた。

■大東建託 <1878>  15,900円  +215 円 (+1.4%)  本日終値
 大東建託<1878>が続伸。11日付でみずほ証券が投資判断「買い」継続、目標株価を1万7800円から1万8500円に引き上げた。同社が管理する賃貸住宅の空室率は16年9月末で3.7%、95年4月から16年9月末の過去21年の平均でも4.1%と低水準となっているとし、賃貸住宅の管理運営では個人オーナーの管理物件と同社などプロが管理する物件の差が広がると指摘。建設事業の好調に加え、不動産事業の寄与も高まっていることから17年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の1070億円(前期1010億100万円)に対して従来予想の1100億円から1160億円へ、18年3月期は1170億円から1260億円へ引き上げている。

■4℃ホールデ <8008>  2,406円  +31 円 (+1.3%)  本日終値
 11日、ヨンドシーホールディングス <8008> が決算を発表。17年2月期上期(3-8月)の連結経常利益が前年同期比37.5%増の32.7億円に拡大して着地したことが買い材料視された。宝石店「4℃」の既存店売上高が堅調だったうえ、ネット通販の好調なども寄与し、主力のジュエリー事業が増収増益を確保。赤字だった子会社三鈴の売却でアパレル事業が黒字転換したことも大幅増益に貢献した。

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