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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):国際石開帝石、日金属、三栄建築

国際石開帝石 <日足> 「株探」多機能チャートより
■国際石油開発帝石 <1605>  992.2円  -4.5 円 (-0.5%)  本日終値
 石油関連株が安い。国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>、JXホールディングス<5020>などが値を下げた。11日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近11月物は前日比0.56ドル安の1バレル50.79ドルに下落。国際エネルギー機関(IEA)が11日に発表した石油市場月報は、9月の石油輸出国機構(OPEC)や非加盟国の原油供給が伸びていることを公表。これを受け、原油市場の需給の緩みが意識された。9月のOPEC臨時総会による減産合意で原油相場は上昇基調にあっただけに、この日は売りが先行した。

■エヌ・ピー・シー <6255>  214円  +50 円 (+30.5%) ストップ高   本日終値
 エヌ・ピー・シー<6255>がストップ高まで買われた。同社は11日取引終了後に、17年8月期通期の連結業績予想を公表。営業利益見通しは5億2400万円(前期比4.5倍)としており、前期の1億1600万円(前の期比77.6%減)からV字回復することが好感されているようだ。売上高予想は66億800万円(同65.3%増)。装置関連事業では安定的な太陽電池製造装置の受注・売り上げを見込んでいるほか、環境関連事業では再生可能エネルギー固定価格買取制度の改定を前にパネル検査サービスの需要が上向くとみている。

■日本金属 <5491>  1,257円  +179 円 (+16.6%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 日本金属<5491>が続急騰、前日に続いて一時値幅制限上限の300円高は1378円まで買われる場面があった。前日、ホンダ<7267>が世界で初めてマグネシウムを使い、繰り返し充電できる2次電池の実用化にメドを付けたと伝わったことが、関連銘柄の物色人気につながった。きょうは前日買われた銘柄群も人気を継続するものと利益確定売りに押されるものと明暗が分かれているが、マグネシウム合金の再生を手掛ける同社は投機資金の攻勢にかげりがみられない。同社は世界に先駆け、高強度で温間成形性に優れたマグネシウム合金圧延材の製造を開始するなど、同分野の草分け的存在。次世代2次電池市場はリチウムイオン電池がその代名詞となっている現状で、仮に近い将来、マグネシウム電池に商業化のメドが立った場合、市場開拓余地は大きく、同社のビジネスチャンスにつながるとの思惑が買いを誘導している。

■三栄建築設計 <3228>  1,399円  +132 円 (+10.4%)  本日終値  東証1部 上昇率2位
 11日、三栄建築設計 <3228> が決算を発表。16年8月期の連結経常利益は前の期比24.4%増の70.6億円と従来予想の64億円を上回って着地。続く17年8月期も前期比30.2%増の92億円に拡大し、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。前期は戸建て住宅の販売が計画を下回ったものの、値引き販売の抑制で増益を確保した。今期は戸建て住宅やマンションの販売が伸び、40.6%の大幅増収を見込む。業績好調と配当性向の引き上げを踏まえ、今期の年間配当は前期比11円増の44円に増配する方針とした。配当利回りは3.47%に急上昇し、配当取りを狙う買いが期待される。

■三機サービス <6044>  745円  +66 円 (+9.7%)  本日終値
 三機サービス<6044>が4連騰し、年初来高値を更新。11日の取引終了後に発表した第1四半期(6~8月)連結決算が、売上高18億6800万円(前年同期比28.2%増)、営業利益2500万円(同54.7%増)、純利益1600万円(同79.5%増)と大幅増益となったことが好感されている。省エネルギー化需要の高まりやフロン改正法の影響で、空調機器メンテナンス事業の更新工事が増加したことが売上高を牽引。また、トータルメンテナンス事業で大手小売業の店舗メンテナンスを受注したことなども寄与した。

■藤倉ゴム工業 <5121>  600円  +50 円 (+9.1%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 藤倉ゴム工業<5121>、オリコン<4800>が続急騰。ホンダ<7267>が埼玉県産業技術総合センターとの共同研究により、世界で初めてマグネシウムを使い、繰り返し充電できる2次電池の実用化にメドを付けたと伝わったことで、関連銘柄に物色資金が集中した。藤倉ゴムはマグネシウム電池を開発中、オリコンは子会社がマグネシウムの精錬技術を研究していることが買いの手掛かり。ただ、多分にマネーゲーム的な要素もあり、前日同様に関連銘柄として人気化した日本バルカー工業<7995>や倉元製作所<5216>などは、きょうは売りが先行している。

■PCデポ <7618>  516円  +40 円 (+8.4%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 ピーシーデポコーポレーション<7618>が急反発。11日の取引終了後に発表した9月度の月次報告で、既存店売上高が前年同月比21.5%減、全店売上高が同23.4%減と大きく落ち込んだが、株価は8月中旬以降の下落で、前日まで実質6割以上も下落(1対1.2株の株式分割を考慮)していることから、アク抜け感が強まっているようだ。同社を巡っては、サポートサービスの高額な解約料への批判を受けて、販売促進活動を自粛しており、商品売上高や技術サービス、サービス一体型商品などの売り上げが前年実績を大きく下回った。

■デザインワン・ジャパン <6048>  1,903円  +139 円 (+7.9%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 デザインワン・ジャパン<6048>が続急伸。11日の取引終了後、同社が運営する口コミ店舗検索サイト「エキテン」が「LINE@」と共同で、中小自営店舗向けのWEB集客ツール活用セミナーを開催すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。同セミナーは、中小自営店舗の集客力強化をテーマに、「エキテン」と「LINE@」の使用方法や、双方の特性を組み合わせた活用ノウハウを提供するというもの。「エキテン」と「LINE@」は昨年2月から業務提携を実施しているが、今回のセミナーでは、これまでの実績をもとに、両方のサービスを導入している店舗はもちろん、まだどちらかのサービスしか導入していない店舗についても対象としているという。

■明光ネット <4668>  988円  +56 円 (+6.0%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 11日、明光ネットワークジャパン <4668> が決算を発表。16年8月期の連結経常利益は前の期比38.9%減の23.2億円に落ち込んだものの、続く17年8月期は前期比14.0%増の26.5億円に回復する見通しとなったことが買い材料。今期は減少が続く学習塾「明光義塾」の教室数を増やすほか、買収効果なども寄与し、7.3%の増収を見込む。業績回復に伴い、今期の年間配当は前期比2円増の40円に増配する方針としたことも支援材料となった。併せて、中期経営計画を発表。2020年8月期に営業利益36億円(16年8月期実績は21.7億円)を目指す。

■神島化学工業 <4026>  961円  +49 円 (+5.4%) 一時ストップ高   本日終値
 神島化学工業<4026>が一時ストップ高まで買われた。宇宙航空研究開発機構(JAXA)が11日、宇宙から地上への伝送を模擬した経路において、宇宙太陽光発電システムの要素技術の実証試験に成功したと発表。神島化学工業はJAXAを中心に研究開発を推進している「宇宙太陽光利用システム」に大型結晶のレーザー用YAGセラミックスを提供した経緯があり、思惑買いにつながっているようだ。

●ストップ高銘柄
 スパンクリト <5277>  302円  +80 円 (+36.0%) ストップ高   本日終値
 ベクター <2656>  1,055円  +150 円 (+16.6%) ストップ高   本日終値
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 シルバエッグ <3961>  3,860円  -700 円 (-15.4%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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