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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ソフバンテク、竹内製作所、国際石開帝石

ソフバンテク <日足> 「株探」多機能チャートより
■ソフバンテク <4726>  2,805円  +500 円 (+21.7%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 ソフトバンク・テクノロジー<4726>が3連騰、2004年10月以来12年ぶりの高値に買われた。同社は29日、ソフトバンクグループ<9984>が傘下に収めた英半導体設計大手のアーム社とパートナー契約を締結したことを発表、電子認証やIoT向けセキュリティーおよびアプリケーション開発などで連携していく構えにあり、物色人気を支えている。

■トクヤマ <4043>  421円  +58 円 (+16.0%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 28日、トクヤマ <4043> が多結晶シリコンの製造販売を手掛ける子会社トクヤママレーシアの全株式を韓国のOCI社に約98億円で売却すると発表したことが買い材料視された。同社は2009年にトクヤママレーシアを設立したが、設備の技術的な問題や市況悪化などで、これまで2度にわたる巨額な減損損失を計上していた。事業継続に向け、他社との提携などを検討した結果、太陽電池市場で幅広く事業を展開しているOCI社に譲渡することが最善策であると判断した。発表を受け、不採算事業からの撤退による収益改善に期待する買いが向かった。

■竹内製作所 <6432>  1,662円  +166 円 (+11.1%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 竹内製作所<6432>が3日続伸。同社は28日の取引終了後、17年2月期の連結業績予想の修正を発表。営業利益を123億円から130億円(前期比19.9%減)へ上方修正、売上高は805億円(同5.5%減)、純利益は77億円(同20.7%減)で据え置いた。米国や欧州での建設機械の販売が期初見通しよりも増加し、為替も想定より円安に推移、未実現利益消去額が想定より減少したことが寄与している。

■国際石油開発帝石 <1605>  906.1円  +48.8 円 (+5.7%)  本日終値
 国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>、日本海洋掘削<1606>など資源開発関連や、NEXT NOTES 日経・TOCOM 原油ダブル・ブルETN<2038>など原油価格に連動するETNなどが軒並み大幅高。石油輸出国機構(OPEC)が28日、アルジェリアで行われた臨時総会において増産凍結で合意した。会合前にはサウジアラビアとイランの利害対立から合意は困難との観測が強かっただけに、ポジティブサプライズとなり、前日のWTI原油先物価格は2ドル38セント高の1バレル=47ドル5セントと急反騰した。加盟14カ国は8月時点で日量3324万バレルを生産していたが、これを3250~3300万バレルに制限する方針で実質的には減産の方向となる。OPECが減産するのはリーマンショックが起きた2008年以来のこととなり、市場関係者の間でも驚きをもって受け止められた。これを受けて前日の米国株市場では、エクソンモービルが4.4%高、シェブロンが3.2%高に買われるなどエネルギー関連株が急伸、全体指数の上昇を牽引した。東京市場でもこの流れを引き継ぎ、原油市況と株価連動性の高い銘柄に物色資金が集中している。

■イーレックス <9517>  2,940円  +150 円 (+5.4%)  本日終値
 イーレックス<9517>が後場一段高。同社はきょう午前11時30分に、福岡県豊前市で検討しているバイオマス発電事業の準備会社設立を決議したことを明らかにした。この事業は、九州高圧コンクリート工業(福岡市)の敷地内に出力約7.5キロワットの木質ペレットおよびパームヤシ殻を主燃料とするバイオマス発電所を建設・運用し、燃料はイーレックスが全量供給するもの。2017年に建設に着手し、19年度に完成する予定で、完成時にはバイオマスを主燃料とする発電所としては国内最大級となる見通し。

■新日鐵住金 <5401>  2,120円  +102.5 円 (+5.1%)  本日終値
 新日鉄住金<5401>、ジェイ エフ イー ホールディングス<5411>、神戸製鋼所<5406>など鉄鋼株が軒並み高。鉄鋼市況は中国の過剰生産の影響を受けて低迷しているが、中国国営大手鉄鋼2社の経営統合が発表されたことで、生産設備の調整が見込まれ需給改善効果に期待が膨らんでいる。原料の石炭価格の上昇も頭打ち感が出てきており、風向きは徐々に変わってきていることから、見直し買いを誘っているもよう。

■日立国際電気 <6756>  1,893円  +78 円 (+4.3%)  本日終値
 日立国際電気<6756>が年初来高値を更新。あらゆるものをインターネットとつなぐIoT時代の到来で、データセンターの大容量化・高速化投資が加速する流れにある。半導体も従来型の平面型ではなく立体方向に積層化された3次元NAND型メモリー関連の設備投資需要が高まりをみせている。そのなか、同社は熱処理技術で高実績を誇り、サーマルプロセス装置(熱処理成膜装置)で群を抜くシェアを持っている。これが来18年3月期以降の業績に大きく反映される可能性が指摘されている。17年3月期は営業利益段階で前期比22%減の126億円を見込んでいるが、国内中堅証券企業調査部では18年3月期について225億円(今期予想比78.5%増)を試算している。

■アドバンテスト <6857>  1,388円  +57 円 (+4.3%)  本日終値
 SMBC日興証券が28日付でアドバンテスト <6857> の投資判断を「3(弱気)→2(中立)」に引き上げ、目標株価を800円→1470円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、17年3月期第1四半期実績でリーマン・ショック以降で最も高い営業利益率を記録するなど収益性が大きく改善したとことを評価。今後もSoCテスタV93000などを軸に収益性改善に持続性があると指摘している。同証券では、17年3月期の連結営業利益を85億円→200億円(会社計画は110億円)、18年3月期を100億円→225億円、19年3月期を115億円→245億円にそれぞれ引き上げた。

■東電HD <9501>  453円  +17 円 (+3.9%)  本日終値
 東京電力ホールディングス<9501>が大幅高。同社は三菱重工業<7011>と日立製作所<6501>の火力発電部門の統合会社「三菱日立パワーシステムズ」と業務提携すると複数のメディアが報道した。あらゆるモノをインターネットでつなぐ「IoT」の技術を生かし、タービンやボイラーなどに取り付けたセンサーからタービンの回転数のほか燃料の消費量などのデータを解析し、最も効率がいい運転を自動制御するシステムを作る。このシステムの構築により燃料コストの抑制などを図る方針で、東南アジアなどの発電所に売り込み、収益源とするという。

■静岡銀行 <8355>  833円  +27 円 (+3.4%)  本日終値
 28日、静岡銀行 <8355> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.62%にあたる1000万株(金額で100億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は10月3日から11月18日まで。同時に17年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の330億円→250億円に24.2%下方修正したが、売り材料視されなかった。

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