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【市況】NY株式:ダウは133ドル高、米大統領選討論会を好感

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

NY株式:ダウは133ドル高、米大統領選討論会を好感

27日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は133.47ドル高の18228.30、ナスダックは48.22ポイント高の5305.71で取引を終了した。昨日の米大統領選両候補による討論会では、民主党のヒラリー候補が優勢との見方が多く、政治の先行き不透明感が後退したとの安心感から買いが先行。9月消費者信頼感指数が予想を上振れたことも好感され、上げ幅を拡大したが、原油相場の下落を受けて上値は限られた。セクター別では、半導体・半導体製造装置や運輸が上昇する一方で公益事業や不動産が下落した。

医薬品のカイト・ファーマ(KITE)は悪性リンパ腫治療薬の臨床試験で好結果を出し、上昇。クルーズ客船運航のカーニバル・コーポレーション(CCL)は通期見通しを引き上げ、堅調推移となり、同業のロイヤル・カリビアン・クルーズ(RCL)も買われた。クレジットカードのアメリカン・エキスプレス(AXP)は、加盟店が手数料の安い他社のカードでの支払いを顧客に勧める行為を禁止することを米連邦裁判所が容認する判決を下し、上昇した。

明日は石油輸出国機構(OPEC)の非公式会合で石油減産が協議される見通し。原油安による影響から歳出削減を進めたいサウジアラビアと、経済制裁の解除を受けて原油生産を軸に経済回復を狙うイランの思惑の違いから、合意の可能性は低いだろう。



Horiko Capital Management LLC

《TM》

 提供:フィスコ

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