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【市況】今週の【特異日&変化日】カレンダー (9月20日-23日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

―アノマリーが語る「上げやすい日、下げやすい日」―

 ここでの「特異日」とは、日経平均株価の日足が前日比で上げた場合を「勝ち」、下げた場合を「負け」とした時、過去10年間で「7勝以上」「7敗以上」の偏りを示す、経験則上、上昇・下落しやすい日を指します。

【前週(9月12日-16日)】

 前週は9月13日(火)が「9勝1敗」と極めて高い勝率の特異日でした。この日は56円高と上昇したものの、前日12日に窓を空けて292円安まで売り込まれたことが尾を引き、25日移動平均線に頭を抑えられて伸び切れませんでした。

 日経平均はチャートが25日線を下回ったことで「黄信号」が点灯。さらに15日には下値支持の75日線(1万6360円処)まで下げ幅を広げ、市場では一気に警戒ムードが高まりました。なお、15日は9月5日高値から一目均衡表の基本数値9日目にあたり、この変化日が14日の114円安、15日の209円安に影響し下げを増幅した可能性があります。

 今後、75日線や13週線が集中する1万6300円処の下値抵抗を割り込むと、チャートは「下落基調への転換」を鮮明とし、8月4日安値や5月2日安値が位置する1万5900円処が目先の下値メドとして意識されることになります。

【今週(9月20日-23日)】

 今週はシルバーウイークを迎えます。稼働日3日のこの週は特異日がゼロのうえ、市場参加者の減少も想定されます。

 ただ、一目均衡表の変化日をみると、3連休明け後の20日(火)に8月26日安値から基本数値17日目、7月21日高値から同42日目、また翌21日(水)には8月4日安値から同33日目、4月25日高値から7月8日安値の対等日が到来するなど、祝日に挟まれた両日に変化日が集中しています。

 この2日間には市場が固唾を呑んで行方を見守る日米の金融決定会合が開かれ、21日には日銀、FOMCの結果発表が予定されています。

 市場参加者が減ることは一方で、薄商いの中を仕掛け的な売買で値が振れやすくなることも意味します。日米の金融政策は仕掛けのきっかけとしてはこれ以上の材料はありません。変化日の分布と併せてみると、飛び石連休とはいえ、注意を怠れない時間帯として十分な警戒が必要です。

 【一目均衡表:変化日】
 9月20日(火) 17(8/26L)、42(7/21H)
 9月21日(水) 33(8/4L)、4/25H-7/8L

※9月20日の17(8/26L)は8月26日安値(L)から一目均衡表の基本数値17日目の到来を示す。21日の「4/25H-7/8L」は4月25日高値(H)から7月8日安値(L)の対等日の到来を示す。


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