【市況】14日の米国市場ダイジェスト:ダウは31ドル安、原油安嫌気するもハイテク銘柄は堅調
NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより
■NY株式:ダウは31ドル安、原油安嫌気するもハイテク銘柄は堅調
NYダウ ナスダック
終値 :18034.77 終値 :5173.77
前日比:-31.98 前日比:+18.52
始値 :18073.39 始値 :5160.21
高値 :18163.48 高値 :5201.34
安値 :17992.21 安値 :5159.55
14日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は31.98ドル安の18034.77、ナスダックは18.52ポイント高の5173.77で取引を終了した。昨日の大幅下落を受けた買い戻しが入り、買いが先行。アップルなどハイテク銘柄が選好されたものの、原油安や利上げへの警戒感から上げ幅を縮小し、ダウは下落に転じた。セクター別では、テクノロジー・ハード・機器や半導体・半導体製造装置が上昇する一方で、エネルギーや自動車・自動車部品が下落した。
携帯端末のアップル(AAPL)は一部アナリストによる買い推奨やiPhone7への期待感から上昇。小売のメーシーズ(M)はシティグループによる投資判断引き上げを受け、堅調推移。種子メーカーのモンサント(MON)はドイツの化学大手バイエルによる660億ドルの買収で合意し、買われた。一方で、自動車大手のフォード(F)は2017年の業績予想について、2016年を下回るとの見通しを示し、下落。革製品のコーチ(COH)はモルガン・スタンレーによる投資判断引き下げを受け、軟調推移となった。
先日、不正口座開設などで処分を受けた銀行大手のウェルズ・ファーゴ(WFC)に対して、米司法省が刑事捜査に着手したことが明らかとなっており、影響の拡大が懸念される。
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■NY為替:米国債利回りの低下を意識してドル弱含み
14日のニューヨーク外為市場でドル・円は、102円97銭から102円25銭まで下落し、102円44銭で引けた。予想を下回った米国の8月輸入物価指数を受けて米国債券利回りの低下に伴うドル売りが再燃。
ユーロ・ドルは、1.1216ドルから1.1274ドルへ上昇して1.1249ドルで引けた。ユーロ・ポンド絡みのユーロ買いが観測された。欧米金利差の縮小でユーロ買い、ドル売りが優勢となった。ユーロ・円は、115円55銭から114円99銭へ下落。原油安を嫌ったリスク回避の円買いが優勢となった。ポンド・ドルは、1.3139ドルへ下落後、1.3241ドルへ上昇した。英国中央銀行の金融政策決定会合でのハト派声明を織り込むポンド売りに拍車がかかった。ドル・スイスは、0.9763フランから一時0.9706フランまで下落した。
■NY原油:大幅続落で43.58ドル、需給の緩みに対する警戒感根強く
NY原油は大幅続落(NYMEX原油10月限終値:43.58↓1.32)。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間の在庫統計では、ガソリンやヒーティングオイルの在庫が増加。一方、原油在庫が市場予想よりも減少したことで、発表直後の東京時間14日の23時34分には45.14ドルまで上昇する場面も見られた。ただ、需給の緩みに対する警戒感は根強く、買いは限定的に。「往って来い」の後はじり安の展開となり、2週間ぶりの安値圏での推移となった。
日足チャートでは、50日移動平均線と100日移動平均線に挟まれたレンジで推移していたが、50日移動平均線を下放れる格好となった。1日安値43.00ドルを割り込むと200日移動平均線が位置する40.9ドル水準が意識されよう。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 15.63ドル -0.09ドル(-0.57%)
モルガン・スタンレー(MS) 31.56ドル +0.10ドル(+0.32%)
ゴールドマン・サックス(GS)166.16ドル -0.84ドル(-0.50%)
インテル(INTC) 35.62ドル +0.01ドル(+0.03%)
アップル(AAPL) 111.77ドル +3.82ドル(+3.54%)
アルファベット(GOOG) 790.46ドル +1.74ドル(+0.22%)
フェイスブック(FB) 127.77ドル +0.56ドル(+0.44%)
キャタピラー(CAT) 81.02ドル +0.79ドル(+0.98%)
アルコア(AA) 9.39ドル -0.13ドル(-1.37%)
ウォルマート(WMT) 71.52ドル +0.05ドル(+0.07%)
スプリント(S) 6.51ドル -0.05ドル(-0.76%)
《NO》
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