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【市況】明日の株式相場見通し=金融決定会合を巡り神経質な展開、事前の織り込みに警戒感

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(15日)の東京株式市場は、来週の日銀金融政策決定会合の内容を巡りさまざまな思惑が広がるなか、その影響を推し量りながらの神経質な展開となりそうだ。14日は、一部でマイナス金利の深掘りとともに超長期国債の買い入れを抑制するとの観測が伝えられるなか、銀行株が売られた半面、金利敏感株の不動産や保険に買いが集まった。これとは別に、15日からはゲーム関連の見本市である「東京ゲームショウ2016」が開幕することから、手掛かり材料不足の地合いのなかで、関連銘柄に物色の矛先が向く可能性もある。

 市場関係者からは「マイナス金利の深掘りなど追加緩和策が事前に伝えられると、実際に発表された時点では、材料出尽くしとなる可能性が高く、これに対する警戒感が高まっている。また、追加緩和観測で、1ドル=103円台をつけても、きょうの日経平均株価は下げ止まる程度で、上昇に転じる勢いは無く、後場後半は株価指数先物先行で下落幅が広がったのが気掛かり」としていた。

 14日の東京株式市場は、前日の米株式市場でのNYダウ平均株価の大幅反落などを受け、終始買い手控えられる流れとなった。日経平均株価は終盤に下げ幅を広げ、終値は前日比114円80銭安の1万6614円24銭と反落した。

 日程面では、民進党代表選の投開票、東京ゲームショウ2016開幕(18日まで)に注目したい。海外では、英中央銀行(BOE)金融政策委員会、米4~6月期の経常収支、米8月の小売売上高・生産者物価・鉱工業生産・設備稼働率、中国・台湾市場は中秋節の連休で休場(16日まで)が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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