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【特集】コスモ・バイオ Research Memo(7):16/12期2Qは円高メリットなどで計画超の大幅増益

コスモバイオ <日足> 「株探」多機能チャートより

■業績動向

8月5日に発表したコスモ・バイオ<3386>の2016年12月期第2四半期累計(1月?6月)の連結業績は、売上高が前年同期比3.9%増の3,983百万円、営業利益が同2.3倍の362百万円、経常利益が同41.9%増の367百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同77.1%増の257百万円だった。製品分類別売上高は、研究用試薬が同5.3%増の2,910百万円、機器が同0.6%増の1,003百万円、臨床検査薬が同5.1%減の70百万円だった。

前期から順次実施している価格是正、高付加価値製品・受託サービスの拡販、為替のドル安・円高による仕入原価の低下、販管費の効率的使用などで計画超の増収、大幅増益だった。売上総利益は前年同期比17.4%増加し、売上総利益率は36.0%で同4.2ポイント上昇した。販管費は同0.9%増加にとどまり、販管費比率は26.9%で同0.8ポイント低下した。平均為替レートは想定1ドル=125円に対して実績1ドル=115円だった。特別利益では投資有価証券売却益51百万円を計上した。

なお四半期別に見ると、売上高は第1四半期2,323百万円、第2四半期1,660百万円、営業利益は第1四半期313百万円、第2四半期49百万円だった。過去3期は季節変動要因で第2四半期の営業利益が赤字だったが、当第2四半期は営業黒字化した。為替の円高メリットに加えて、高付加価値製品・受託サービスの拡販も寄与しているようだ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展)

《HN》

 提供:フィスコ

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