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【経済】NYの視点:9月FOMC会合の不透明感


FOMCの投票権を有するブレイナード米連邦準備制度理事会(FRB)理事が時期尚早の利上げを警告したため、9月連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げの行方が再び混迷した。FOMCメンバーの利上げに関する見解相違で明確なサインが見られないことを理由に、ゴールドマンサックスは9月の利上げ確率を25%と、従来の40%から引き下げた。一方で、12月の利上げ確率は従来の30%から40%へ引き上げ。同社の顧客向けレポートで明らかになった。

市場は連邦公開市場委員会(FOMC)を20?21日に控え、米連邦準備制度理事会(FRB)がブラック期間入りする最後のFOMC関係者の講演で、ある程度、9月FOMCの利上げの行方が示唆されるとして、特にブレイナード米連邦準備制度理事会(FRB)理事の講演内容に注目が集まった。

前FRB理事のウォルシュ氏は、ブルーンバーグTVとのインタビューで、「結局のところ、過去15年間に理事がFOMCの判断に反対票を投じた例は見られない」と指摘。さらに、ブレイナード米FRB理事、イエレンFRB議長の両者とも懸念材料としてドル高にたびたび言及していることに触れ、協調してドル安誘導をしている可能性があるとした。利上げに関しては、最終的にはイエレンFRB議長の判断にゆだねられることになると述べた。ドルも当面はもみ合いが続く可能性がある。

《NO》

 提供:フィスコ

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