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【経済】米9月利上げ見送りは既定路線か?


 米連邦準備理事会(FRB)のブレイナード理事は12日の講演で「金融政策の引き締めに際しては今後も慎重さを維持する必要がある」との見解を示した。市場関係者の多くは、ブレイナード理事がハト派寄りの見解を示すことを期待していたようだ。米経済については、「失業率の低下ペースが遅くインフレは加速していない」と指摘しており、早期利上げについては慎重な姿勢を変えていないとみられている。

 ただし、過半数の市場関係者は12月の利上げ実施を想定しており、米国経済の悪化や金融市場の不確実性が急激に高まることがなければ、12月の利上げは妥当であると考えているようだ。

 なお、市場関係者の間では民主党大統領候補のクリントン氏の健康問題に対する関心が一段と高まっている。クリントン氏の陣営は、近く健康状態の詳細を発表すると述べており、クリントン氏の健康状態に対する懸念が高まった場合、株安などで金融市場のボラティリティーは大幅に上昇し、年内利上げは流動的になるとの声が聞かれている。

《MK》

 提供:フィスコ

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