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【市況】SQ通過後もポケモノミクス、VRゲーム、フィンテック等テーマ物色が中心に【クロージング】

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

8日の日経平均は続落。53.67円安の16958.77円(出来高概算16億7000万株)で取引を終えている。7日のNYダウの下落やベージュブックを受けた円相場のドル安・円高基調を受けて、売り先行で始まった。ただし、下値では日銀のETF買入れに対する思惑から売り込みづらい需給状況であり、下値の堅さは意識されている。午後に入り、日銀副総裁の講演内容が伝わると、債券相場の下落につながり、これが波及する格好から16800円近辺まで下げ幅を拡大させる局面もみられた。ただし、メジャーSQを控えているなか、大引けにかけては下げ渋りをみせている。

東証1部の騰落銘柄は、値上がり、値下がり数が拮抗している。セクターではその他製品、海運、精密機器、証券、ゴム製品、輸送用機器、卸売、倉庫運輸、機械がしっかり。半面、保険、鉄鋼、サービス、パルプ紙、水産農林、電力ガスが冴えない。全般こう着感の強い相場展開のなかで、任天堂<7974>がけん引する格好から、その他製品が5%を超える上昇だった。

任天堂が売買代金トップだった。米アップルのイベントにおいて、iOS向けに人気ゲーム「スーパーマリオ」の新作ゲーム「スーパーマリオラン」の提供を発表。さらにポケモンGOが 「Apple Watch」に対応が発表された。その他、「ポケモン GO Plus」の発売日が9月16日に決定した。ポケモノミクス関連は軒並みギャップ・アップ後に上げ幅を縮める格好とはなったが、今後ポケモノミクス相場第2章に向かうかが注目される。

その他、フィンテック事業を手掛ける企業への投資が急増しており、2016年は世界で240億ドル(2.4兆円強)と過去最高を更新する見通しとの報道などもあり、フィンテック関連の一角が堅調だった。明日はメジャーSQ通過で需給は軽くなるものの、米利上げ時期への思惑から9月20日・21日の米連邦公開市場委員会(FOMC)までは強弱感が対立しやすい局面がありそうだ。そのため、ポケモノミクス、VRゲーム、フィンテックといったテーマ物色が中心になりやすいだろう。

《AK》

 提供:フィスコ

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