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【注目】前週末19日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

PCデポ <日足> 「株探」多機能チャートより

■PCデポ <7618>  1,016円 (-103円、-9.2%)

 東証1部の下落率2位。ピーシーデポコーポレーション <7618> が大幅反落。日証金が18日付から貸株利用など貸借取引で注意喚起に指定すると発表した。貸借取引の規制強化に伴って、売買の自由度が制限されるとの見方から、売りが優勢となっている。

■青山商事 <8219>  3,250円 (-175円、-5.1%)

 東証1部の下落率10位。青山商事 <8219> が3日続落、年初来安値を更新した。18日付で三菱UFJモルガンスタンレー証券がレーティング「オーバーウエイト」継続ながら目標株価を5000円から4500円に引き下げた。第1四半期決算では「アメリカンイーグルを主体とするカジュアル事業の業況」が苦戦している様子が目につく展開となったと指摘。17年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の225億円(前期213億3600万円)に対して227億円から220億円へ、18年3月期は250億円から241億円へ引き下げている。

■ドンキHD <7532>  3,645円 (-155円、-4.1%)

 ドンキホーテホールディングス <7532> が反落。18日の取引終了後、傘下のドン・キホーテで10月上旬から、訪日外国人観光客向けECサービス「majica Premium Global」(マジカプレミアムグローバル、仮称)の提供を開始すると発表したが、市場の反応は限定的のようだ。「マジカプレミアムグローバル」は、ドン・キホーテ来店時に会員登録し、帰国後、専用サイトやアプリから希望の商品を注文すると、各国の自宅へ商品を配送するサービスで、訪日時にドン・キホーテで購入した商品の“おかわり(リピート)注文”などに対応しているという。取扱商品は、加工食品・化粧品・日用雑貨など訪日外国人観光客に人気のアイテムを取り揃えているほか、中国語(簡体字、繁体字)・韓国語・タイ語・英語・日本語に対応し、国内の拠点から海外への配送を行うという。10月上旬から一部店舗でサービスの案内を開始し、試験運用後、順次店舗を拡大するとしている。

■日本航空 <9201>  2,985.5円 (-48.5円、-1.6%)

 JAL <9201> が5日続落。18日付で岡三証券がレーティングを「強気」から「中立」へ引き下げた。原油価格下落や円高により燃料費が減少しているものの、国際線旅客需要が日本発を中心に減退していることを指摘。17年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の2010億円(前期2091億9200万円)に対して従来予想の2120億円から1830億円へ、18年3月期を2180億円から1850億円へ引き下げている。

■三井不動産 <8801>  2,100.5円 (-29円、-1.4%)

 三井不動産 <8801> や住友不動産 <8830> 、東京建物 <8804> など不動産株が軟調。マンション販売の低迷を懸念する売りが継続している。16日に不動産経済研究所が発表した7月のマンション販売は契約率が63.3%と2ヵ月連続で好不調の分かれ目となる70%を下回った。足もとの円高進行を受け海外投資家は日本へのマンション投資を手控えていると見られているほか、株価の下落も都心の「億ション」販売への逆風となっている様子だ。マンション販売の不振が大手不動産の業績に響くことが懸念されている。

※19日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。


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