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【市況】東京株式(大引け)=259円安、円高進行を嫌気して大幅反落

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 18日の東京株式市場は再び外国為替市場で円高が急速に進んだことを受けて、主力株をはじめ広範囲に売り込まれる展開となった。

 大引けの日経平均株価は前日比259円63銭安の1万6486円01銭と大幅反落。東証1部の売買高概算は18億7609万株、売買代金概算は2兆1485億6000万円。値上がり銘柄数は304、対して値下がり銘柄数は1594、変わらずは75銘柄だった。

 きょうの東京市場は、ドル安・円高の進行が重荷となり軟調な展開だった。17日に公表されたFOMC議事要旨の内容を受け、米利上げペースが緩やかになるとの見方が、ドル売り・円買いの動きを加速させている。前場取引開始前に為替が1ドル=100円台を割り込み、主力株中心に買い気を削がれる展開となった。それでも、日銀のETF買いに対する期待感から、寄り後に下げ渋る動きをみせたが、後場に入ると日銀のETF買いが入っていないとの観測が広まり、下げ足を強めた。結局、日経平均はこの日の安値圏で引けている。業種別にみてもほぼ全面安商状で、東証1部全体の8割の銘柄が下落する売り圧力の強い地合いだった。

 個別では、自社株買い完了の発表がネガティブに捉えられソフトバンクグループ<9984>が大幅安、NTT<9432>も軟調。円高に揺さぶられてトヨタ自動車<7203>が売りに押され、竹内製作所<6432>も値を崩した。武田薬品工業<4502>も軟調。JAC Recruitment<2124>、ダブル・スコープ<6619>、ホシザキ<6465>などが大きく下落した。

 半面、任天堂<7974>が堅調、東京エレクトロン<8035>もしっかり。Hamee<3134>が大幅高で異彩を放った。投資ファンドのTOB発表でさが美<8201>が急動意、昭和電線ホールディングス<5805>も買いが優勢だった。SUMCO<3436>が物色人気となり、レンゴー<3941>、雪印メグミルク<2270>なども上昇した。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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