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【市況】9日の米国市場ダイジェスト:ダウは3ドル高、卸売在庫の上振れも原油安が重し

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:ダウは3ドル高、卸売在庫の上振れも原油安が重し

NYダウ       ナスダック
終値 :18533.05  終値 :5225.48
前日比:+3.76    前日比:+12.34
始値 :18538.05  始値 :5216.21
高値 :18585.32  高値 :5238.54
安値 :18507.75  安値 :5214.95

9日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は3.76ドル高の18533.05、ナスダックは12.34ポイント高の5225.48で取引を終了した。欧州株が全面高となり、米国株にも買いが先行。6月卸売在庫が予想を上振れ緩やかに上昇したものの、原油相場の下落を受けて上げ幅を縮小し、その後は上値の重い展開となった。ナスダック総合指数は史上最高値を更新した。セクター別では、半導体・半導体製造装置や不動産が上昇する一方で消費者・サービスや耐久消費財・アパレルが下落した。

製薬のバリアント・ファーマシューティカルズ(VRX)は通期見通しを据え置いたことが好感され、大幅上昇。衛星テレビのディッシュ・ネットワーク(DISH)は一部アナリストによる投資判断引き上げを受け、堅調推移。一方で、アパレルのギャップ(GPS)は7月既存店売上高が予想を下振れたことが嫌気され、下落。革製品のコーチ(COH)は決算内容が嫌気され、売られた。

エンターテイメントのウォルト・ディズニー(DIS)はマーケット終了後に4-6月期決算を発表、売上高、一株利益ともに予想を上振れたものの、時間外取引で下落して推移している。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:ドルは一時101円79銭まで下落、米国債利回りの低下が意識される

9日のニューヨーク外為市場でドル・円は、102円27銭から101円79銭へ下落し、101円89銭で引けた。この日発表された米4-6月期非農業部門労働生産性速報値は3四半期連続のマイナスとなり、米国債利回りの低下を意識したドル売りが優勢となった。

ユーロ・ドルは、1.1075ドルから1.1123ドルへ上昇し1.1118ドルで引けた。欧米金利差拡大の思惑が後退し、リスク回避的なドル売り・ユーロ買いが強まった。ユーロ・円は、113円04銭まで下落後、113円35銭まで反発。ポンド・ドルは、1.2956ドルへ下落後、1.3017ドルへ反発した。

タカ派で知られる英中央銀行のマッカファティ?金融政策委員会(MPC)委員が「経済が悪化した場合、一段の緩和が必要になる」とハト派姿勢を示したため追加緩和観測を受けたポンド売りが続いた。その後、米国債券利回り低下に伴うドル売りが強まった。ドル・スイスは、0.9844フランから0.9812フランへ下落した。


■NY原油:反落で42.77ドル、米国の産油量見通しの上方修正を受けて

NY原油は反落(NYMEX原油9月限終値:42.77↓0.25)。米エネルギー情報局(EIA)が発表した8月の短期エネルギー見通しは、16年及び17年の米国での産油量予想を従来よりやや上方修正した。減産が想定よりも進まないとの観測が強まり、売り材料視された。

日足チャートでは、200日移動平均線レベルからの反発を迎えている。心理的な節目である40ドルを一時割り込んだが、膨らんでいた売りポジションの巻き戻しが進んでいる様子。100日移動平均線が位置する44.6ドル台を意識へ。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  15.19ドル +0.06ドル(+0.40%)
モルガン・スタンレー(MS) 29.34ドル +0.22ドル(+0.76%)
ゴールドマン・サックス(GS)163.44ドル +0.61ドル(+0.37%)
インテル(INTC)      34.92ドル -0.12ドル(-0.34%)
アップル(AAPL)      108.81ドル +0.44ドル(+0.41%)
アルファベット(GOOG)   807.48ドル +2.25ドル(+0.28%)
フェイスブック(FB)    125.06ドル -0.20ドル(-0.16%)
キャタピラー(CAT)     82.83ドル -0.61ドル(-0.73%)
アルコア(AA)       10.35ドル -0.10ドル(-0.96%)
ウォルマート(WMT)     73.54ドル +0.20ドル(+0.27%)
スプリント(S)       6.18ドル -0.04ドル(-0.64%)

《NO》

 提供:フィスコ

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