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【市況】明日の株式相場見通し=祝日を前に利益確定売り、決算関連の個別物色は継続

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(10日)の東京株式市場は、11日の「山の日」の祝日を前にして、利益確定の売りが先行する展開となりそうだ。きのうきょうの続伸で、日経平均株価は合計510円と大幅上昇したことからも、反動の売りが出やすい地合いとなっている。

 外国為替市場での円相場が1ドル=102円台前半の水準で落ち着いた動きとなっていることもあり、目立った売り材料の見当たらないなかで、4~6月期決算好業績や、それに伴う業績見通し上方修正の個別銘柄を積極的に買い進む流れは続いている。

 市場関係者からは「英国の半導体設計大手アーム・ホールディングスに対する巨額買収などで、一時売られる場面もあったソフトバンクグループ<9984>の株価が、英国の欧州連合(EU)離脱決定前の高値(6月24日の高値6171円)を上回ってきたことも市場のムードを明るくしたようだ」との見方が出ていた。

 9日の東京株式市場は、前日の大幅上昇の反動もあり、前場は売り買い交錯のなか日経平均株価は小動きに終始した。後場に入ると買いに厚みが加わり上げ幅を拡大した。日経平均株価終値は、前日比114円40銭高の1万6764円97銭と続伸した。

 日程面では、岸田外相のフィリピン訪問(12日まで)、7月の企業物価指数、6月の機械受注統計、7月のオフィスビル市況に注目。海外では、石油輸出国機構(OPEC)月報、7月の米財政収支が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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