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【市況】東京株式(大引け)=44銭安、米雇用統計待ちでわずかに反落

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 5日の東京株式市場は米7月の雇用統計発表を前に様子見気分が強まり、日経平均株価は上値の重い展開となった。一方、下値に対しても底堅く、終始狭いレンジでの値動きとなった。

 大引けの日経平均株価は前日比44銭安の1万6254円45銭とわずかながら反落。東証1部の売買高概算は18億8957万株、売買代金概算は2兆1988億円。値上がり銘柄数は616、対して値下がり銘柄数は1213、変わらずは141銘柄だった。

 前日の欧州株が総じて高かったほか、米国市場でもNYダウは小幅安ながらナスダック指数、S&P500指数ともに続伸するなど堅調。原油市況の反発も追い風に東京市場は、買い優勢の展開で始まった。英国の金融緩和が世界的なリスクオンの流れにつながり、株価に浮揚効果を与えた。ただ、日本時間今晩に予定される米7月の雇用統計の結果を見極めたいとの思惑から上値を買う動きも限定的で、その後はプラスとマイナスの狭間で上下動を繰り返した。日経平均は前引け時点ではプラスだったが、後場に為替が円高傾向に振れると、それを横目に値を消す展開となった。

 個別では、トヨタ自動車<7203>が業績予想下方修正でアク抜けとなり上昇、ファーストリテイリング<9983>も値を飛ばした。業績予想上方修正を好感されバンダイナムコホールディングス<7832>が大きく買われた。グローリー<6457>、ツムラ<4540>が急騰、光村印刷<7916>も大幅高となった。ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>が物色人気となり、楽天<4755>も上値を追った。

 半面、任天堂<7974>が安く、ファナック<6954>も軟調。ブイ・テクノロジー<7717>の下げも目立っている。決算悪を嫌気されて東洋建設<1890>が急落したほか、サンケン電気<6707>、ディー・エヌ・エー<2432>、日本水産<1332>なども大きく下げた。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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