【市況】3日の米国市場ダイジェスト:ダウは41ドル高、原油高を好感も雇用統計控え上値重い
NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより
■NY株式:ダウは41ドル高、原油高を好感も雇用統計控え上値重い
NYダウ ナスダック
終値 :18355.00 終値 :5159.74
前日比:+41.23 前日比:+22.01
始値 :18313.08 始値 :5133.24
高値 :18355.00 高値 :5159.74
安値 :18283.23 安値 :5128.44
3日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は41.23ドル高の18355.00、ナスダックは22.00ポイント高の5159.74で取引を終了した。朝方は売りが先行したものの上昇に転じ、原油相場の上昇に伴って株式相場も上げ幅を拡大した。7月ADP雇用統計が予想を上振れたほか、7月ISM非製造業景況指数が予想に概ね一致したことも好感された。しかし、週末の雇用統計の結果を見極めたいとの思惑から上値は限られた。セクター別では、保険やエネルギーが上昇する一方で家庭用品・パーソナル用品や不動産が下落した。
フィットネス関連機器のフィットビット(FIT)は決算内容が好感され、大幅上昇。保険のAIG(AIG)は増益となったほか、最大30億ドルの自社株買い計画を発表し、上昇。メディアのタイム・ワーナー(TWX)は動画配信サービスのHuluへの出資で合意し、堅調推移。同業の21世紀フォックス(FOX)やエンターテイメントのウォルト・ディズニー(DIS)にも買いが広がった。一方で、アパレルのケイト・スペード(KATE)は通期見通しを引き下げ、大幅下落。
マーケット終了後に電気自動車のテスラ・モーターズ(TSLA)が発表した4-6月期決算は、一株損失が予想より拡大し、売上高は予想を下振れた。時間外取引で下落して推移している。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ドル売り一服、7月ADP全米雇用報告は予想を上回る
3日のニューヨーク外為市場でドル・円は、101円01銭から101円57銭まで上昇し、101円25銭で引けた。7月の米ADP全米雇用報告で、雇用は予想外に増加したことを好感したドル買いが一時活発となったが、米7月ISM非製造業景況指数(総合)が市場予想を下回ったことから、ドル買いは後退した。
ユーロ・ドルは、1.1205ドルから1.1141ドルへ下落し、1.1150ドルで引けた。ユーロ・円は、113円42銭から112円67銭へ下落。ポンド・ドルは、1.3356ドルから1.3281ドルへ下落した。英国の7月総合PMI改定値が予想外に速報値から下方修正されたため利下げ観測が強まり、ポンド売りが再燃。ドル・スイスは、0.9678フランから0.9739フランへ上昇した。
■NY原油:反発で40.83ドル、ガソリン在庫の減少を受けて買戻し優勢に
NY原油は反発(NYMEX原油9月限終値:40.83↑1.32)。米エネルギー情報局(EIA)が発表した石油在庫統計では、ガソリン在庫が4月以降で最大の減少となった。一方、原油の生産は減少したが、輸入は増加。この内容を受けて、いったんは売りポジションを整理する動きが強まった。時間外取引では5時48分に41.20ドルまで上昇している。
日足チャートでは、200日移動平均線レベルでの攻防を迎えている。心理的な節目である40ドルを挟んだ展開に。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 14.48ドル +0.35ドル(+2.48%)
モルガン・スタンレー(MS) 28.42ドル +0.43ドル(+1.54%)
ゴールドマン・サックス(GS)158.34ドル +2.28ドル(+1.46%)
インテル(INTC) 34.25ドル -0.05ドル(-0.15%)
アップル(AAPL) 105.79ドル +1.31ドル(+1.25%)
アルファベット(GOOG) 798.92ドル -1.20ドル(-0.15%)
フェイスブック(FB) 122.51ドル -0.58ドル(-0.47%)
キャタピラー(CAT) 82.03ドル +0.79ドル(+0.97%)
アルコア(AA) 10.41ドル +0.12ドル(+1.17%)
ウォルマート(WMT) 72.94ドル -0.19ドル(-0.26%)
スプリント(S) 6.09ドル +0.13ドル(+2.18%)
《NO》
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