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【市況】明日の株式相場見通し=1万6000円攻防の地合いに、25日線割れで調整色強まる

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(4日)の東京株式市場は、きのうきょうの大幅続落で日経平均株価が、合計552円の急落となったことから、ある程度の自律反発は予想される。また、4~6月期決算発表に伴う好業績銘柄の個別物色は継続しそうだ。ただ、きょうの300円を超える大幅下落によって、全般相場はかなり調整色が強まっているのは確かで、日経平均株価は1万6000円攻防の軟調地合いとなりそうだ。

 市場関係者からは「きのう日経平均株価が終値で75日移動平均線を下回ったのに続いて、きょうは終値で25日移動平均線(1万6144円78銭=3日)を割り込んでしまった。チャート面では調整色が強まり、買い姿勢では臨みにくい地合いとなっている。また、比較的頑強だった銀行株の急反落も全般のムードを暗くしている」との見方が出ていた。

 3日の東京株式市場は、前日の欧米株安と、一時1ドル=100円台という外国為替市場での円高進行を受け、終日売り優勢の展開となった。日経平均株価終値は、前日比308円34銭安の1万6083円11銭と大幅続落した。東証1部の値下がり銘柄数は1757に達し(値上がり167、変わらず46)、全体の約9割の銘柄が下落した。

 日程面では、15、16、17年度設備投資計画調査、岩田日銀副総裁の講演に注目。海外では、英イングランド銀行が金融政策委員会、米6月の製造業受注が焦点になる、(冨田康夫)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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