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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ヤマハ、Uアローズ、ファミリーM、セガサミー

ヤマハ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ヤマハ <7951>  3,110円  +326 円 (+11.7%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 2日、ヤマハ <7951> が決算を発表。17年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比35.5%増の114億円に拡大して着地したことが買い材料視された。主力の楽器事業で欧米・中国向け電子ピアノやギターの販売が大きく伸びたことが寄与。オーディオ機器が伸びた音響機器事業の収益拡大も大幅増益に貢献した。業績好調に伴い、上期の同利益を従来予想の210億円→235億円に11.9%上方修正。従来の5.6%減益予想から一転して5.7%増益見通しとなった。円高による収益押し下げを跳ね返し増益を確保することを好感する買いが向かった。

■ユナイテッドアローズ <7606>  3,070円  +307 円 (+11.1%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 ユナイテッドアローズ<7606>が大幅反発。2日の取引終了後に発表した7月度の売上概況(速報)で、小売りとネット通販を合計した既存店売上高は前年同月比9.0%増と高伸長し、2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。7月はセール商品に加えて、今から着られる晩夏商品が売り上げの中心となり、メンズのジャケット、カット、パンツ、サンダル、ウィメンズのジャケット、ブラウス、パンツ、スカート、ワンピース、サンダルなどが好調に推移。また、クロムハーツも国内需要に加えて免税需要が前年を上回った。なお、前年同月と比較して休日が2日多かったことも3.9%増程度影響したという。

■ファミリーマート <8028>  7,080円  +700 円 (+11.0%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率6位
 2日、日本経済新聞社がファミリーマート <8028> を29日付で日経平均株価の構成銘柄に新規採用すると発表したことが買い材料。日経平均構成銘柄のユニーGHD <8270> が同社との合併に伴い29日に上場廃止となるため入れ替えを実施する。日経平均連動ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、裁定取引に伴う需要発生に期待する買いが向かった。

■セガサミー <6460>  1,226円  +111 円 (+10.0%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 2日、セガサミーホールディングス <6460> が決算を発表。17年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益が29.8億円の黒字(前年同期は87億円の赤字)に浮上して着地したことが買い材料視された。遊技機事業でパチスロ遊技機「コードギアス 反逆のルルーシュ R2」などの販売が好調だったことが寄与。デジタルゲームやスマホゲームの課金収入が伸びたエンタテインメントコンテンツ事業も黒字浮上に大きく貢献した。

■日油 <4403>  951円  +84 円 (+9.7%)  本日終値  東証1部 上昇率10位
 日油<4403>が後場に急動意。午後2時頃に発表した第1四半期(4~6月)連結決算で、売上高415億6000万円(前年同期比5.1%増)、営業利益63億7100万円(同52.8%増)、純利益44億8000万円(同37.8%増)と大幅増益となったことが好感されている。トイレタリー関連向け界面活性剤が好調に推移したほか、中小型液晶パネル向けディスプレー材料が伸長するなど主力の機能化学品事業が好調に推移した。また、欧米大口需要家向け出荷が堅調だったDDS(薬物送達システム)医療用製剤原料や、アイケア向け生体適合性素材も堅調に推移し、増益に貢献した。なお、17年3月期通期業績予想は、売上高1710億円(前期比0.3%増)、営業利益190億円(同1.9%減)、純利益138億円(同1.6%増)の従来予想を据え置いている。

■三菱ガス化学 <4182>  619円  +54 円 (+9.6%)  本日終値
 三菱ガス化学<4182>が後場急伸。同社はきょう午後2時に、17年3月期通期の連結業績予想修正を発表。営業利益見通しは従来の230億円から250億円(前期比26.5%減)に引き上げた。売上高予想は円高の影響などで5300億円から5200億円(同12.4%減)に引き下げたが、機能化学品や電子材料の採算改善などが利益を押し上げる。なお、通期業績予想の前提となる想定為替レートは1ドル=105円(従来は110円)、1ユーロ=115円(同125円)に見直している。

■UACJ <5741>  272円  +21 円 (+8.4%)  本日終値
 UACJ<5741>は続急伸。同社はアルミ圧延の最大手で自動車向けを中心に高水準の需要を捉えている。欧州では自動車軽量化に向け、鉄の代替としてアルミや樹脂に需要がシフトしていることが同社のビジネスチャンスにつながっている。また、北米の自動車部品関連製品も好調で、米自動車アルミ構造材メーカーのM&Aによる展開力増強も評価材料だ。一方、昨年立ち上げたタイ工場の稼働が本格化しており、生産体制にも不安がない。16年4~6月期は円高の逆風をものともせず、在庫評価損もこなし営業利益段階で6%増の49億1600万円と増益を確保したことで、改めて評価が高まった。

■関東電化工業 <4047>  1,169円  +90 円 (+8.3%)  本日終値
 関東電化工業<4047>が後場一段高に買われ年初来高値を更新。半導体や液晶向け特殊ガスは、ウエハー投入枚数の増加や半導体チップの微細化進展を背景に回復色を強めており、収益の足を引っ張ってきたリチウムイオン電池用電解質も、EV向けなどに需要が急増している。17年3月期営業利益は前期比12%減益の76億円を計画しているが、かなり保守的であり、市場では大幅な増額修正から2ケタ増益の可能性も指摘されている。

■ゴールドウイン <8111>  5,790円  +440 円 (+8.2%)  本日終値
 ゴールドウイン<8111>が急騰。4日放送予定のテレビ東京「カンブリア宮殿」の放送500回記念スペシャルに、人工でクモ糸素材の開発に成功した「Spiber(スパイバー、山形県鶴岡市)」の関山和秀代表が出演することが買い手掛かりとなっているもよう。市場ではスパイバーの上場観測などもあり、昨年9月にスパイバーに出資したゴールドウインの刺激材料となっているようだ。また、ゴールドウインは2日取引終了後に、17年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。アウトドアブランドの販売好調などを背景に、売上高は106億7600万円(前年同期比6.6%増)、営業損益は2億6300万円の赤字(前年同期は5億2800万円の赤字)となった。なお、上半期および通期の業績見通しは従来計画を据え置いている。

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