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2016年08月01日15時40分

【経済】三井智映子と始める資産運用入門5:資産運用の種類

TOPIX <日足> 「株探」多機能チャートより

こんにちは、フィスコリサーチレポーター三井智映子です。皆さんと一緒に資産運用について考える連載「三井智映子と始める資産運用入門」です。今回は資産運用にはどんな商品、方法があるのかをお伝えしていきますね。

■資産運用の手段は4種類

資産運用する際に想定される手段は4種類あります。
1.預けて増やす→預金
2.貸して増やす→債券
3.託して増やす→投資信託(ETF)
4.自力で増やす→株式、FX、商品先物など
証券会社で資産運用というと普通は「株」くらいしか思い当たらないかもしれませんが、「株」は証券会社で扱う金融商品の一部でしかないわけです。では詳しく紐解いていきましょう。

1.預金について
日本人の資産運用のポートフォリオで圧倒的な大部分を占めるのがこの預金です。メリットは元本が保証されること。そのためリスクはほぼありません。またもし銀行に預金の払い戻しをする能力がなくなったとしても1,000万円まで保護されているのも安心ですね。しかし、金利はないも同然で、現在の金利はメガバンクで0.01%。今ある資産を倍にするのに数千年もかかってしまうような金利ですので、今後物価が上昇すると想定される中、預金だけだと大切な資産が目減りしてしまうことに。また、外貨預金は日本円より金利は高いですが、その分為替レートで損失が出る可能性や手数料が高いなどのデメリットもあります。

2.債券について
債券は国や自治体、企業などがまとまった資金を調達するために発行するもので、前もって利率や満期日などが決められています。定期的に金利を受け取れ、満期日には償還金を受け取ることができます。債券というと個人向け国債を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。安全性が高く、少額でも始められることが魅力です。ただ安全な分金利が低く、換金できるまで最短で1年かかるため流動性が低いのが難点です。

3.投資信託について
投資信託は、資産運用のプロに自分の代わりに運用してもらい、利益が出れば投資金額に応じて利益が分配されるものです。自分で投資先を選ぶ手間がなく少額の資金から始められます。プロが複数の投資先に分散投資してくれるということもメリットです。しかしプロでも大きな損を出すこともありますし、売買手数料だけでなく信託報酬や運用管理費用などの運用コストがかかるため注意が必要です。
もうひとつ、ここでETFについて触れておきたいと思います。
ETFは上場投資信託(Exchange Traded Fund)の頭文字をとったもので、その名のとおり証券取引所に上場している投資信託のことです。
一般的にTOPIX(東証株価指数)や日経平均などの指標に連動する運用を行っていて、それを株式と同じように市場で売買する形の商品です。株式と異なるのは、会社に投資するのではないため、一社の業績に左右されることがないこと。つまり、株式と同じように売買しながら、自然と分散投資できるのがメリットです。TOPIX連動でも業種を絞って運用するものや、特定の地方の企業に投資できるもの、海外の株式市場に連動した海外ETFなど種類も様々です。

4-1.株について
株式とは企業(株式会社)の資本の構成単位で、企業が直接市場から資金を調達するために発行した有価証券です。一般に「株式を持つ」ということは、その企業にお金を出して間接的に経営に参加することを意味します。会社が成長すれば株価も上がり、株式をほしい人も増えていきます。株主になるメリットは、株価が上がれば売買益が得られること、配当や株主優待が受けられること、株式分割で株数が増えることなど。デメリットは元本割れリスクや倒産リスクなどです。

4-2.FXについて
FXは日本円や米ドル、ユーロ、豪ドルなどの通貨を売買する取引のことです。特徴としてはレバレッジをかける(自分のお金を証拠金として預け入れることで、証拠金の数倍~数百倍の金額で取引できる)ことで少ない資金でも資金の何倍ものお金を運用することができます。しかしこれはハイリスクハイリターンなので適正なレバレッジをかけることが必要です。誤ると大きな損失にもつながります。ほかにもFXは外貨預金に比べると為替手数料が安い、スワップポイント(保有している建玉(ポジション)を決済せずに買い持ち(売り持ち)の状態を続けることで1日ごとに発生する金利)を毎日受け取れる、などのメリットがあります。

4-3.商品先物について
商品先物取引とは、トウモロコシなどの農産物や原油などのエネルギー資源、金、白金といった貴金属などを、将来いくらで売買するのかという権利について取引している金融商品です。商品先物取引もFX同様にレバレッジをかけた取引が可能です。また取引の期間が決められていることに注意してください。


■どう投資したらいいのか

こうした取引をする際に、窓口となってくれるのが証券会社です。大手ネット証券なら、これらの商品をほぼ取り揃えていますので、リスク分散という観点からも、これらの商品を複数組み合わせて投資する、いわゆる分散投資がおススメです。手持ち資金と運用目標、それとリスクの大小を勘案して、バランスよく商品を組み合わせて投資していきたいところです。
しかし、初めての投資でそれはハードルが高い、と感じるようならば、まずは手軽に始められる投資信託やETFから手を付けてみるのはいかがでしょうか。投資信託は、プロが複数の投資先に分散投資をしてくれる、いわばパッケージ商品ですので、あまり難しく考えずに始められますし、少額から投資が可能なので、初心者にはおススメです。また従来の投信より運用手数料が安価な傾向のあるETFも始めやすい商品だと思います。
ただ、投資信託は証券会社によって取り扱っている商品が異なりますし、扱っている商品数も違うので注意が必要です。ちなみに投資信託の取り扱い銘柄数のベスト3は、SBI証券が2208、楽天証券が2115、マネックス証券が915(2016年3月現在)となっています。できるだけ多くの商品から選ぶのであれば、これらの証券会社に口座を開くといいのではないでしょうか。

「三井智映子と始める資産運用入門」は資産運用の基礎を三井智映子の見解でコメントしています。

フィスコリサーチレポーター 三井智映子

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 提供:フィスコ

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