市場ニュース

戻る
 

【特集】フリービット Research Memo(6):純資産は順調に積み上がる

フリービット <日足> 「株探」多機能チャートより

■業績動向

(2)財務状態

フリービット<3843>の2016年3月末の総資産は前期末比2,607百万円増の21,931百万円となった。内訳を見ると、流動資産は15,989百万円と前期末に比べ3,392百万円増加した。これは、現金及び預金の増加927百万円、売掛金の増加1,307百万円、商品及び製品の増加615百万円などが要因。対照的に固定資産は、のれんの減少534百万円などによる無形固定資産の減少322百万円、投資有価証券の減少などによる投資その他の資産の減少382百万円などから、同784百万円減の5,942百万円となった。

負債は同2,097百万円増の10,766百万円となった。これは、流動負債が、短期借入金の増加765百万円、未払金の増加1,472百万円などにより、前期末に比べ2,066百万円増の9,049百万円へ増加したことが主要因。また、純資産は、自己株式の取得263百万円がマイナス要因となったものの、利益剰余金の増加395百万円、非支配株主持分の増加392百万円などにより510百万円増加し11,164百万円へ拡大した。

キャッシュ・フローの状況について見ると、2016年3月末における現金及び現金同等物の残高は、前期末比927百万円増加して7,911百万円となった。営業キャッシュ・フローは1,751百万円の収入となった。これは、売上債権の増加1,307百万円があったものの、税金等調整前当期純利益が1,446百万円、未払い金の増加が1,507百万円あったことによる。対照的に、投資キャッシュ・フローは508百万円の支出となった。事業譲渡による収入256百万円があったものの、有形固定資産の取得による支出303百万円、無形固定資産の取得による支出323百万円、投資有価証券の取得による支出156百万円があったためだ。また、財務キャッシュ・フローも306百万円の支出となった。これは、長期借入金の返済による支出(ネット)296百万円、自己株式取得による支出297百万円などがあったことによる。

経営指標を見ると、純資産は順調に積み上がったものの、健全性を表す自己資本比率は自己株式取得等の影響から前期末に比べ若干低下し45.5%となった。一方、収益性を表すROEは特別利益の減少により5.6%へ数値は低下したものの、業績拡大を受けてROA、営業利益率はいずれも改善した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正 )

《HN》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均