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【市況】【↑】日経平均 大引け| 5日続伸、ファストリS高と米株高・円安で上昇確保 (7月15日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  16396.12
高値  16607.32(12:53)
安値  16396.12(09:00)
大引け 16497.85(前日比 +111.96 、 +0.68% )

売買高  25億1078万株 (東証1部概算)
売買代金 3兆1130億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は5日続伸も、ファストリのS高なければマイナス
 2.NYダウ最高値と1ドル=106円台の円安は追い風
 3.LINEは高寄り後に軟化、安値圏で着地
 4.任天堂は記録的な大商いのなか続急騰
 5.「任天堂・LINE」効果で売買代金は3兆円超え

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは134ドル高と5日続伸、過去最高値の更新が続いた。良好な経済指標や企業の好決算が相次いだことが好感された。

 東京市場では、前日の米株高や為替のドル高・円安を背景に5日続伸。ただ、後半は上げ幅を縮小し買い疲れ感も垣間見える展開となった。

 15日の東京市場はリスクを取る動きが継続した。前日の米国市場ではNYダウが5日続伸で過去最高値を連日更新したほか、外国為替市場ではドル買いの動きが強まり、一時1ドル=106円台に入る円安も主力株を中心に追い風材料となった。注目のLINE<3938>は公開価格を5割近く上回る4900円で初値をつけたが、寄り後は次第安の展開となり、安値圏で着地する引け味の悪い展開となった。週末で3連休前ということもあり、日経平均は後場終盤から伸び悩んだ。225採用で指数寄与度の高いファーストリテイリング<9983>のストップ高が日経平均を約200円近く押し上げており、同銘柄を除けば実質的にマイナス圏で着地したことになる。なお、売買代金は3兆円を上回った。

 個別では、任天堂<7974>が記録的商いを継続し大幅続伸。第一生命保険<8750>、いちごグループホールディングス<2337>なども商いを伴い上昇。野村ホールディングス<8604>も高い。エスケイジャパン<7608>、一六堂<3366>、サノヤスホールディングス<7022>が値幅制限いっぱいに買われ、イマジカ・ロボット ホールディングス<6879>も続急騰。
 半面、キーエンス<6861>が大幅安、ファナック<6954>、小野薬品工業<4528>も値を下げた。大和ハウス工業<1925>が軟調、セブン&アイ・ホールディングス<3382>も安い。gumi<3903>、コナミホールディングス<9766>が急落。ダブル・スコープ<6619>も売られた。

 日経平均への寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、ホンダ <7267> 、ダイキン <6367> 、信越化 <4063> 、日東電 <6988> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約222円。うち196円はファストリ1銘柄によるもの。

 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファナック <6954> 、コナミ <9766> 、テルモ <4543> 、KDDI <9433> 、塩野義 <4507> 。押し下げ効果は約64円。

 東証33業種のうち上昇は19業種。上昇率の上位5業種は(1)保険業、(2)証券商品先物、(3)その他製品、(4)銀行業、(5)その他金融。一方、下落率の上位5業種は(1)水産・農林業、(2)食料品、(3)医薬品、(4)サービス業、(5)石油石炭製品。

■個別材料株

△いちごHD <2337>
 3-5月期(1Q)経常は2.2倍増益。
△ドトル日レス <3087>
 1.45%を上限に自社株買いを実施。
△一六堂 <3366>
 4.92%を上限に自社株買いを実施。
△T-BASE <3415> [東証M]
 -5月期(1Q)経常は88%増益、8月末割当で1→2の株式分割を実施。
△OTS <4564> [東証M]
 「OTS167」の米国第1/2相臨床試験で第1例目の患者登録を完了。
△イード <6038> [東証M]
 シータと提携しVR市場に本格参入。
△ロゼッタ <6182> [東証M]
 1→2の株式分割を実施。
△SKジャパン <7608>
 3-5月期(1Q)経常は黒字浮上で着地。
△任天堂 <7974>
 たスマホゲーム「ポケモンGO」が大ヒットを引き続き好感。
△ファストリ <9983>
 3-5月期(3Q)営業は18.6%増。


▲ネオス <3627>
 3-5月期(1Q)経常は赤字転落。
▲ドリコム <3793> [東証M]
 第1四半期業績の計画上振れを発表も利益確定売り優勢。
▲古野電 <6814>
 今期経常を75%下方修正。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)SKジャパン <7608> 、(2)一六堂 <3366> 、(3)サノヤスHD <7022> 、(4)ファストリ <9983> 、(5)イマジカロボ <6879> 、(6)アコーディア <2131> 、(7)任天堂 <7974> 、(8)クリレスHD <3387> 、(9)レオン <6272> 、(10)日立キャピ <8586> 。

 値下がり率上位10傑は(1)IDOM <7599> 、(2)ネオス <3627> 、(3)gumi <3903> 、(4)メディアドゥ <3678> 、(5)ランド <8918> 、(6)古野電 <6814> 、(7)エムアップ <3661> 、(8)コナミ <9766> 、(9)りらいあ <4708> 、(10)ベクトル <6058> 。


【大引け】

 日経平均は前日比111.96円(0.68%)高の1万6497.85円。TOPIXは前日比5.94(0.45%)高の1317.10。出来高は概算で25億1078万株。値上がり銘柄数は980、値下がり銘柄数は878となった。日経ジャスダック平均は2454.17円(13.68円安)。

[2016年7月15日]

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