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【市況】国内大手証券、銀行セクターの株価下落はオーバーシュート

三菱UFJ <日足> 「株探」多機能チャートより
 国内大手証券の銀行セクターのリポートでは、銀行を取り巻く経営環境・金融市況が急速に悪化しつつある点は否定できないとしながらも、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>のPBRが0.4倍を割り込むなど、株価下落はオーバーシュートと指摘。過去の金融危機時の株価バリュエーション、バランスシートの質を考慮した欧米銀行との相対比較感、業績モメンタムを勘案した上での日本株全体との比較など、いずれの観点からも足もとの銀行株価水準には割安感が強いとみて、金融危機との比較の観点では、日米欧中銀による迅速な流動性対策などリーマン・ショック時などと比べ、当局による危機対応・手段は格段に多様化、強化されていると解説。

 当面は、米金融政策を中心とするマクロ次第の相場展開が続くものの、秋口以降は政策保有株売却、規制議論の明確化、主要行による改革への取り組みなどが、ファンダメンタルズ面からのサポート材料を提供すると予想している。
《MK》

株探ニュース

最終更新日:2016年07月12日 15時23分

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