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【市況】明日の株式相場見通し=急騰の反動で売り優勢に、25日線との攻防が焦点

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(12日)の東京株式市場は、きょうの600円を超える日経平均株価急上昇の反動も予想されることから、利益確定の売りが優勢となりそうだ。10日に投開票された参院選で与党が勝利し、「アベノミクス」継続が信認されたとの見方から、大規模な景気対策への期待感が高まり、買いが買いを呼ぶ展開となった。あすは冷静さを取り戻す地合いとなりそうだ。

 市場関係者からは「きょうの取引時間中の高値で、一瞬25日移動平均線(1万5814円)にタッチする場面があったものの、終値では下回った。英国の欧州連合(EU)離脱に伴う6月24日の急落でも、朝方の堅調場面では25日線にタッチした途端に急落した。今後は、終値で25日線を大きく上抜いてくるかがポイントになる」との見方が出ていた。

 11日の東京株式市場は大幅に買い優勢となり、寄り付き直後から一貫して上値を追い続ける展開となった。日経平均株価は、一時前週末比700円を超える上昇となる場面もあり、大引け際にやや伸び悩んだものの、終値は前週末比601円84銭高の1万5708円82銭と5日ぶりに急反騰した。

 日程面では、6月の国内企業物価指数、日銀「生活意識に関するアンケート調査」に注目。海外では、欧州連合(EU)財務相理事会、中国―EUサミット(~13日)が焦点になる。(冨田康夫)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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