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【市況】日経平均は大幅に反発、政策期待高まるが、ここから戻り売り圧力が意識される/ランチタイムコメント

日経平均 <1分足> 「株探」多機能チャートより

 日経平均は大幅に反発。535.55円高の15642.53円(出来高概算8億7000万株)で前場の取引を終えた。日経平均は大幅に反発して始まった。米雇用統計の結果を受けた米国株高のほか、参議院選挙で憲法改正に前向きな勢力が3分の2の議席を占めることになったことが材料視され、ギャップ・アップでのスタートに。

 さらに寄付きを安値にその後もじりじりと上げ幅を広げており、一時15662.69円まで上げ幅を拡大させている。セクターでは任天堂<7974>を背景にその他製品が強い動きをみせているほか、鉄鋼、ガラス土石、繊維、証券、機械、保険等の強さが目立つ。東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1896銘柄と全体の96%を占める全面高商状に。

 米国市場の上昇に対しては寄付きの15300円乗せで織り込んだようだが、その後の一段高は政策期待が高まっているようである。アベノミクス信任により、安定政権が意識されるほか、安倍首相は参議院選挙の結果を受けて、12日にも新たな経済対策を盛り込んだ補正予算案の編成を指示するほか、内閣改造を断行する方針なども伝えられている。インデックスに絡んだ商いが中心ではあるが、価格帯別出来高では商いの薄いところであり、トレンドが出やすいようである。

 一方で、円相場は1ドル100円台での推移が続いている。日経平均は25日線が意識されるものの、15800円以降は出来高の積み上がっている水準であり、強弱感が対立しやすいだろう。ショートポジションは禁物だが、上値追いは慎重になろう。(村瀬智一)
《AK》

 提供:フィスコ

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