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【市況】東京株式(前引け)=米雇用統計、参院選結果受けて急反騰

日経平均 <1分足> 「株探」多機能チャートより
 11日前引けの日経平均株価は前週末比535円55銭高の1万5642円53銭と急反発。前場の東証1部の売買高概算は8億7679万株、売買代金概算は9506億7000万円。値上がり銘柄数は1896、対して値下がり銘柄数は48、変わらずは22銘柄だった。

 きょう前場の東京株式市場は、前週の地合いから一変し広範囲に買いが流入、寄り後も日経平均は一貫して上げ幅を広げる展開となった。注目された6月の米雇用統計が非農業部門の雇用者数が前月比28万7000人増加と事前の市場予想を大きく上回り、米国株市場でNYダウが250ドル高と急反発したことから投資家のセンチメントが改善した。10日に投開票された参院選は、想定通りの与党の大勝だったことも買い安心感を助長、東証1部全体の96%強の銘柄が上昇する買い一色の展開となった。一時値上がり銘柄数は1900を超える場面もあった。業種別では鉄鋼、非鉄などの市況関連株に買いが目立つ。ただ、実需の買いは限定的で売り方の買い戻し中心とみられ、前場の売買代金は1兆円を下回っている。

 個別では、任天堂<7974>が断トツの大商いで一時ストップ高に買われる異彩人気となった。トヨタ自動車<7203>も上昇、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクの上げ足も目立つ。オンワードホールディングス<8016>が物色人気、京都銀行<8369>が値を飛ばし、古河機械金属<5715>も買われた。半面、ブイ・テクノロジー<7717>、九州電力<9508>、KLab<3656>などが値を下げた。デジタルガレージ<4819>、クスリのアオキ<3398>も下落している。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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