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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):JX、みずほFG、国際石開帝石、ファストリ

JX <日足> 「株探」多機能チャートより
■JXホールディングス <5020>  385.2円  -12.8 円 (-3.2%)  本日終値
 JXホールディングス<5020>が大幅続落。SMBC日興証券が同社についてリポートをリリース。原油価格前提の引き下げ(17年3月期:50ドル/バレル→45ドル、18年3月期:55ドル→50ドル)、為替前提の円高修正(17年3月期および18年3月期:120円/ドル→100円/ドル)、銅価格前提の引き下げ(17年3月期230セント/ポンド→210セント)を主な要因として、同証券による17年3月期~18年3月期の業績予想を下方修正。目標株価は620円から550円へ引き下げ、投資評価は「1」(アウトパフォーム)を継続している。

■スカパーJ <9412>  454円  -15 円 (-3.2%)  本日終値
 スカパーJSATホールディングス<9412>が続落。いちよし経済研究所では、一部の衛星の打ち上げが延期となり、再打ち上げも未定と指摘。「スカパー!」の累計加入件数は減少が続いている事も勘案して、17年3月期営業利益予想を262億円から229億円(会社計画は210億円)に引き下げ。レーティングを「A」から「B」に、フェアバリューを750円から590円に引き下げている。

■みずほFG <8411>  143.1円  -3.9 円 (-2.7%)  本日終値
 国内大手証券の銀行セクターのリポートでは、2016年上半期(1~6月期)のシンジケート・ローン市場は、グローバルで前年同期比1割近いマイナス成長となる中、邦銀が総じてそのプレゼンスを維持したと指摘。邦銀のプレゼンスが小さい欧州市場の縮小幅が3割弱と大きかったことや米市場の縮小幅が2%強と小さかったことなど、地域構成比が邦銀のグローバルシェア向上に寄与したとみて、特にみずほフィナンシャルグループ<8411>の躍進が顕著だったと解説。今後の国際戦略の方向感として、資本効率・資産の質重視の観点から貸出残高成長率が鈍化、資産効率重視の観点からより非金利収益を重視する方向に進むと予想している。

■国際石油開発帝石 <1605>  764.7円  -20.8 円 (-2.7%)  本日終値
 国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>など石油関連株が安い。5日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近8月物が3連休前の1日に比べ2.39ドル安の1バレル46.60ドルに急落した。英国のEU(欧州連合)離脱に伴う世界経済への影響が再度懸念され、原油需要減少を警戒する売りが膨らんでいる。先月に52ドル台まで上昇した原油価格は、46ドル台まで下落してきたことで上昇基調を維持できるかが焦点となっている。

■ファーストリテイリング <9983>  25,900円  -640 円 (-2.4%)  本日終値
 ファーストリテイリング<9983>が連日の急落。きょうは一時1200円超の下げをみせ、6月24日の英国離脱ショックによる全体相場崩落時につけた年初来安値2万6120円を大きく下回った。世界株市場は前日から再びリスクオフの流れとなり、きょうの日経平均株価は500円近い下げ幅をみせるなど波乱展開にある。先物主導の下げ加速で、同社株を筆頭とする日経平均寄与度の高い値がさ株に裁定解消に伴う需給的な売りが直撃している。英国離脱ショックから回復したと思われた矢先、同社株が売り直され、日経平均が1286円安となった波乱時の安値を大きく下回ったことは、全体相場に改めてネガティブな影響を与えている。

■ポーラHD <4927>  9,850円  -240 円 (-2.4%)  本日終値
 ポーラ・オルビスホールディングス<4927>が反落。クレディ・スイス証券では、同社の最も良い点は、POLAブランドがハイプレステージスキンケアという位置付けで、アジア市場で認知度が上昇している事と指摘。最も悪い点は、海外ブランド立て直しの遅れとして、現時点では抜本的な変化が見込めないと解説。株価上昇により従来の目標株価に到達したため、レーティングを「アウトパフォーム」から「ニュートラル」に引き下げ。目標株価は9500円から1万200円に引き上げている。

■ガンホー <3765>  273円  -6 円 (-2.2%)  本日終値
 ガンホー<3765>は小幅安で軟調推移。日証金が5日からガンホー株を貸借取引での注意喚起銘柄に指定すると発表した。貸借取引での規制強化に伴って、売買の自由度が制限されるとの見方から売りが優勢となっている。

■コーセー <4922>  9,000円  -180 円 (-2.0%)  本日終値
 コーセー<4922>が反落。クレディ・スイス証券では、百貨店などの状況を見て、今年はインバウンドテーマが嫌われ始めた模様と指摘。株式市場の同社に対する興味が減退している今こそが、「リスクリワードの観点から投資好機」との見方で、同社の中期的なファンダメンタルズの評価は不変と評価。レーティング「アウトパフォーム」を継続、目標株価は1万3200円から1万1000円に引き下げている。

■IHI <7013>  283円  -5 円 (-1.7%)  本日終値
 IHI<7013>が続落。5日付で三菱UFJモルガン・スタンレー証券がレーティング「ニュートラル」継続、17年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の650億円(前期220億4800万円)に対して従来予想の620億円から500億円へ、18年3月期を755億円から680億円へ引き下げた。1ドル=115円から100円へ為替前提を変更、海洋構造物などの大型案件での追加費用発生リスクが依然として残るため、悪材料出尽くしとは言い難いと指摘している。

■トヨタ自動車 <7203>  5,064円  -89 円 (-1.7%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>が4日ぶり反落。前日まで3日続伸とバランスを立て直す動きをみせていたが、足もと円高が急速に進行していることを受けて売り直される展開となり、心理的なフシ目である5000円大台ラインを割り込んだ。英国EU離脱決定に伴う欧州の金融市場への波紋が安全資産とされる円買いの動きに反映されている。米国の利上げ見通しも遠のいており日米金利差拡大シナリオも後退、足もと1ドル=101円台割れも視界に入っており、輸出比率の高い自動車株には採算悪化懸念が再燃している。特に為替感応度の高い同社株は、売りのターゲットとなりやすい。17年3月期の通期想定為替レートは1ドル=105円で、実勢の為替水準は業績下方修正リスクを意識させている。

●ストップ高銘柄
 ぱど <4833>  315円  +80 円 (+34.0%) ストップ高   本日終値
 セラク <6199>  6,300円  +1,000 円 (+18.9%) ストップ高   本日終値
 エスプール <2471>  1,024円  +150 円 (+17.2%) ストップ高   本日終値
 ソフトブレーン <4779>  708円  +100 円 (+16.5%) ストップ高   本日終値
 トランザクション <7818>  1,122円  +150 円 (+15.4%) ストップ高   本日終値
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 アンジェス MG <4563>  443円  -100 円 (-18.4%) ストップ安   本日終値
 など、1銘柄

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