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2016年07月06日15時34分

【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):アシックス、マツダ、ルネサス、三菱UFJ

アシックス <日足> 「株探」多機能チャートより
■アシックス <7936>  1,611円  -112 円 (-6.5%)  本日終値  東証1部 下落率10位
 アシックス<7936>が年初来安値を更新。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、円高進行、米国での在庫調整の遅れ、2016秋冬シーズンの受注の伸び悩みを指摘。従来は16年12月期の第2~3四半期と見ていた業績の底打ちが、17年12月期に遅れる可能性が高まったとみて、円高の状況下ではバリュエーションの上昇も期待し難く、株価のアップサイドは限定的と解説。レーティングを「オーバーウエイト」から「ニュートラル」に、目標株価を2900円から1820円に引き下げている。

■マツダ <7261>  1,252円  -81.5 円 (-6.1%)  本日終値
 大和証券の自動車セクターのリポートでは、為替影響の一部は値上げ努力やコスト削減の上乗せで緩和すると想定されるも、あまりにも急激すぎる為替変動で打てる手も限られてしまうと指摘。第1四半期のセクター営業利益は前年同期比34%減とみているものの、前提レートを1ドル=105円としている会社も多いため、通期計画に対する進捗率は25%程度になると予想。円安前提のマツダ<7261>やヤマハ発動機<7272>は為替前提の変更とともに通期計画の減額修正が行われる可能性を否定できないとして、両社以外は計画の変更があっても微調整の範囲と予想。セクター判断「中立」を継続している。

■ルネサス <6723>  528円  -34 円 (-6.1%)  本日終値
 ルネサスエレクトロニクス<6723>が3日続落で年初来安値を更新。急激な円高が進み、全般相場が大幅安となるなか、同社株にも売りが膨らんだ。ドイツ証券は5日、同社株の目標株価を720円から530円に引き下げた。投資評価の「ホールド」は継続した。同社の構造改革は進んでいるものの、足もとの円高進行と低粗利率品の比率拡大で17年12月期の定常状態の利益水準は従来に比べて切り下がっていることを警戒。新しいマネジメント体制で、どのような成長戦略が描かれるか、に注目している。

■住友不動産 <8830>  2,606円  -150.5 円 (-5.5%)  本日終値
 住友不動産<8830>が急落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、バリュエーション縮小の背景として、外需系を中心とした日本企業の業績悪化によりビルの賃貸事業のリスクが高まること、景気や株式市場低迷によりマンション市況のクラッシュ(販売戸数と価格の大幅調整)のリスクが高まることと指摘。円高で中期業績悪化を警戒する局面と位置づけ、レーティングを「ニュートラル」から「アンダーウエート」に、目標株価を3400円から2500円に引き下げている。

■三井不動産 <8801>  2,180.5円  -124 円 (-5.4%)  本日終値
 三井不動産<8801>や三菱地所<8802>など不動産株が軒並み安。英国の欧州連合(EU)離脱に伴う世界景気減速懸念が再燃。特に、5日には英資産会社が不動産ファンドの取引を停止することが伝わった。英国のEU離脱による同国の不動産価格の下落懸念が強まっており、海外不動産ファンドの運用成績の悪化は日本の不動産への売りによる投資資金の引き揚げにつながる、との懸念も出ている。

■ブリヂストン <5108>  3,179円  -151 円 (-4.5%)  本日終値
 ブリヂストン<5108>が反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、会社側の為替前提が1ドル=115円のため下方修正は時間の問題で、発表された際には悪材料出尽くしになると想定。数量低調にも関わらず一部地域でタイヤ価格の上昇がみられるなど価格スプレッドに大きな変化はみられないため、過度な懸念は不要と考え、配当利回りが4%台となっている点にも注目したいと解説。レーティング「オーバーウエート」を継続、目標株価は5000円から4300円に引き下げている。

■アスクル <2678>  3,520円  -165 円 (-4.5%)  本日終値
 アスクル<2678>が急落。同社が5日引け後に発表した17年5月期の連結業績予想は、売上高が前期比10.5%増の3480億円、営業利益は同11.5%増の95億円と、2ケタ増収増益の見通しを示したものの、今日は地合い悪に加え、利益見通しが市場の期待値に届かなかったとの見方があり、売りが優勢となっている。野村証券では、短期業績は物流の先行投資費用が重く下方修正するとのリポートをリリース。ただ、中期でB2Bは商品拡大効果により成長加速が見込め、B2Cも増収継続のなか化粧品やPBなど高採算品の拡販で収益性向上を予想、両事業の売上成長で経費効率化は可能と想定。業績予想を下方修正し目標株価を5500円から4500円へ引き下げているものの、両事業の成長持続と増配方針も評価し、レーティングは「バイ」を継続している。

■野村ホールディングス <8604>  354.7円  -16.6 円 (-4.5%)  本日終値
 野村ホールディングス<8604>、大和証券グループ本社<8601>などをはじめ証券株が軒並み安。英国EU離脱決定の余波で、イタリアの金融機関の不良債権問題が再浮上、財務脆弱とみられる欧州の銀行株に売りが広がるなど、再びリスクオフの流れが世界株安連鎖をもたらしている。そのなか、東京市場も前週の戻り相場から手のひらを返したようにリスクオフ一色の地合いで、投資家の物色意欲減退による顧客手数料収入の減少や、投信など運用成績の悪化に対する懸念が見切り売りを誘発している。また、上場取引所である日本取引所グループ<8697>も投資家離散の影響を懸念して一時7%近い下落をみせた。

■三菱UFJ <8306>  433.8円  -16.2 円 (-3.6%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクが軟調。英国EU離脱決定の余波で欧州金融ステム不安が再浮上、財務の脆弱な金融機関を抱えるイタリアなどを中心に欧州全般で銀行株に売りが浴びせられている。邦銀の欧州が占める業務利益のウエートはわずかで、直接的な影響は軽微との見方も多いが、EUとの窓口だった金融中心地ロンドン・シティの凋落は、今後のビジネスにネガティブな影響を及ぼす。また、次回の日銀金融政策決定会合で追加緩和の可能性が意識されるなか、日銀が量的緩和以外にマイナス金利政策も進めた場合、銀行セクターにとっては一段の収益逆風環境となることから、改めて警戒感が強まっている。

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